オーバー・ザ・レインボウ

ある意味韓国映画への入門にもってこい


  

最近はアンテナが錆付いてしまっていて、ノーチェックの作品が知らないままに上映されていて、終わっている。ありゃぁ〜!
この「オーバー・ザ・レインボウ」もいつの間にかひっそりとモーニングのみで上映されていた(危うく観逃してしまうところだった)。祝日の朝、こっそりと出かける。
どうせガラガラだと思っていたのに、驚いたことに半分以上埋まっている。これぞ「韓流」の影響なのか?

何とも言えない韓国チックなメロドラマ。切り口と設定が面白い。どうやってこんなお話しを思いつくのか、感心してしまう。
イジョンジェとチャンジニョンの主演。

夜の繁華街。交差点の信号。雨が降り、信号待ちをする人たちの傘の花が咲いている。この映画は雨や傘が効果的に使われています。
その交差点でハザードを点滅させてクルマを停めているジンス(イジョンジェ)。彼は助手席に花束を用意している。今夜、愛を告白するために。
やがて、傘が動き出す、一つの傘は横断歩道を渡り、バス停へ。そして、滑り込んできたバスに乗り込む。彼女がバスに乗ったのを見届けたジンスはそのバスを追いかけるべくクルマを発車させる、目の前の信号が赤に変わっていることにも気が付かず...。
交差点で大型トラックに衝突!

幸い、一命を取り止め、数日の入院で済む。何事もなく仕事に復帰した。しかし、ジンス自身は自分の変化に徐々に気が付いてしまう。
部分的に記憶がなくなっている。仕事に関することや、日常生活については何も問題は無い。でも、プライベートな部分での記憶が抜け落ちていた。
ジンスは大学時代の写真サークルの同級生ヨニ(チャンジニョン)の力を借りて、失われた記憶、特に「自分は誰を愛していたのか」を探す旅に出る。
さまざまなキーワードで記憶を探るうちに、謎の彼女は「レインボー」という名前が付けられていたことがわかる。
でも、ジンスは本当にレインボーを探し当てたいのかわからなくなっていく...。
手掛かりを求めて、何度も合い、毎晩電話を重ねるジンスとヨニ。思い出の地であるキャンパスも訪ねる。
過去を訪ねることは決して無意味ではないけれど、目の前にあるのは「今」であり、広がっているのは「未来」なのだ。

なんともじれったい展開だけど、約2時間を飽きさせず一気に見せてくれるのはさすが。なんとなくハンソッキュウとチョンドヨンの「接続」を思わせるテイスト。
ジュディ・ガーランドの唄声が懐かしくもあり素敵でもあります。

ボクのご贔屓のチャンジニョンが出ていることを差し引いても、多くの方にそこそこご満足していただけるのではないでしょうか。端役ですがコンヒョンジンも顔を出していますょ。
梅田の上映は残念ながらすでに終了。でも年が明けて1/15からシネ・リーブル神戸での上映があるようです(レイトのみ)。お時間があれば是非どうぞ!

おしまい。