ぼくセザール 10歳半 1m39cm

気楽に観られる掌品


  

フランス映画。ちょっと甘ったるい掌品。好き嫌いが分かれるかもしれない。
絵日記みたいなストーリーになってる。それぞれのエピソードが独立してぶつ切りになっているわけではないけれど、終始セザールの独白風に語られていく。でもよぅく考えてみるとこの絵日記、子供が書いたものではなく、大人が子供に戻って書いたお話しのように思えて仕方なかったのは、ボクがひねくれているからでしょうか?

まず、セザールの父親との断絶と逮捕疑惑。この疑惑に素早く対応した校長先生、なかなかイケテル。
そして、かわいい転校生を巡っての恋の鞘当。これも面白い。
で、メインのエピソードは、無二の親友のパパを探しにロンドンへ行くことでしょう。

ヨーロッパへは行ったことがないので、ちょっと理解し難いのだけれど、パリからロンドンへはそんなに簡単に行けてしまうものなの? ドーヴァーの海底トンネルって開通したんやったかな?
とにかく、小学5年生の子供が三人でロンドンへ出かけていく。EUの域内でのパスポート・コントロールの簡素が、少年たちの冒険の後押しをしてくれる。
10何年も前にパリで働いていた記者をどうやって探すのか。ロンドンへの行き方をネットで検索できるんだから、ロンドンへ乗り込む前に、もう少しネットで調べをつけていても良さそうなものだけどね(やっぱり、ひねくれている?)。
日本人が韓国へ行っても、中国に行っても言葉が通じない。同じように、パリの小学生がロンドンへ行っても、コーラも買えない。そんなものだね。子供だけで行くことが出来ても、英語を喋るのは難しい。
日本で子供に英語を教えるのは必要なことだと思うけど、中国語やハングルも選択性で学べる必要があるのではないでしょうか? そんなことをふと思いました。

子供たちが主人公だから(?)、結局はハッピーエンド。
ちょっとご都合主義的な気がしないでもないけれど、それでいいかもしれません。

主演の子供たちはどの子もかわいい。一人ぐらいは別の映画で会うことがあるかもしれません。
まだ、上映されているかな?
あんまり頭を使わずに、気楽に観られる映画ですね。

日比谷スカラ座。もう上映終了間際だから空いていると思ったてたら、半分ほどの入り。ここスカラ座は1と2で随分大きさも違うけどね。もちろん、今回は「2」。妙に縦に長い座席配置。どこでもまずまず見やすいかな。

次回はシネ・スイッチ銀座で拝見してきた「天国の青い蝶」の予定です。

おしまい。