スウィングガールズ

全ての人間は二種類に分けられる?


  

ちょっと前から予告編が流れていた。「ウォーター・ボーイズ」の矢口史靖監督作品だし、「チルソクの夏」で、すっかりボクのお気に入りになった上野樹里ちゃんの初主演作。「こりゃ、絶対に観なあかん」と思っていた。すると、運良く試写会に誘っていただいた。ラッキーです。
実はこの週、三国小町さんから「LOVERS」にもご招待いただきながら、急用で泣く泣く観ることが出来なかった。それだけに素直に嬉しい!
その試写会、会場がどこなのかを聞き逃していて、リサイタルホールに息を切らせて駆けつけたのは、ご愛嬌ですかね(ほんまはサンケイホールでした)。

確かに、いろいろ甘い部分もある。だけど、そんなことは一向に気にならない。
一途で不器用な若者たちが主人公の学園モノ、青春モノ。ほんとうに爽やかな娯楽大作に仕上がっています!
それまで楽器には触れたこともなかった落ちこぼれの高校生たち。一週間だけ練習をして、その禁断の果実(?)に触れてしまう。そして、いつの間にか“中毒”に...。
演奏が楽しい。ソロでするのではなく、大人数で編成されるビッグバンド。このビッグバンドを素材に選んだところがいいね。

ストーリーそのものは、観てのお楽しみ!
きっかけがあり、目覚めがあり、挫折、そして奔走。最後はラストに向かって一直線!
観ているこちらも、一直線に駈けて行く。

雪をかぶった校舎の屋上での録画風景は良かったな。
上野樹里はいいょ。これからも、このまま大成してほしいものです。野球部の先輩に憧れるトランペットの彼女は、韓国のアイドル(?)チャンナラに似てない? ボクにはそう見えて仕方なかった。その他、一クセもニクセもある登場人物と配役はなかなか良かったです。しかし、竹中直人はこんな役ばっかりかいな...。

演奏される曲、どれもスタンダード中のスタンダードばかり。ジャズというよりも、多くの人にはCMソングとして耳に馴染んでいるかもしれません。この映画がきっかけになって、一人でも多くの人がジャズに親しんでくれると嬉しいな。
かつて、ボクがお気に入りだったジャズの曲を耳にして「なんか、手品の曲ね」と言われてギャフンとしたこともあったけど...。

もう一つ。「そうか、i-macくんはこんな末路を辿るのね」
場違いな居間に置かれ、当然使われていない。見た目のかわいさだけで買われていったi-macくん、かわいそうだなぁ。

まぁ、とにかく観ていて「楽しく、元気になる」映画です。おすすめ!
是非、映画館のスクリーンでご覧ください! 9月に入ってすぐに、ナビオなどで上映されるようです。

また、上映の前に矢口史靖監督と主演の上野樹里ちゃんの舞台挨拶とサックスのデモ演奏がありました。
この舞台挨拶は予告されていたわけではなかったので、凄く嬉しかった! 実物の上野樹里ちゃんは、スクリーンで見るよりも、ずっと背が高くて細かった! ちょうどデジカメを持っていたのに、撮影禁止だったのは残念やったけど。
この舞台挨拶があったせいか、エンドロールが終わった後、期せずして客席から拍手が起こったのは本当に凄いことです。

次回は広島で拝見してきた「モナリザ・スマイル」を紹介する予定です。

おしまい。