ハリー・ポッターとアズガバンの囚人

ハーマイオニーがかわいくなったこと!


  

ときどき「こんなものをわざわざ韓国で買わなくても...」と思うものを嬉しそうに買ってしまう。
日本でも売ってそうだけど、実はなかなか売っていなかったり、韓国との価格差がびっくりするほど大きかったりする。
今回、水原(スゥオン)で買ったのは小さなお鍋。これ、なんて言えばいいのかな。「一人用ラーメン鍋」でしょうか。インスタントラーメンを一つこさえるのに適した大きさと容積。安物のアルマイトで出来た両手鍋で、ふた付き。お値段は2,500ウォンだから、ほぼ250円。
これは「新羅の月夜/風林高」で、キムヘスがやっていたラーメン店で使われているのを見かけて、是非欲しいと思っていた。日本では小さすぎて売ってないしね。
ところが、辛ラーメンなど韓国の麺はほとんどのものが丸いのでピッタリなんだけど、日本のインスタント麺は四角いのも多い。この四角の麺にはこの鍋が適さない(角が引っかかって鍋に収まらない)のがわかった。ちびっと悔しいゾ!

今回紹介するのは「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」。
土曜日とはいえ、伊丹のシネコンは午前中から満席。吹替え版も上映中だから、ボクが観た字幕版には親子連れはほとんどおらず、平均年齢も高い(ような気がする)。

原作はかろうじて一冊に収まっていたけれど、なかなかのヴォリューム。そして、映画も2時間を超える長尺もの。
原作を読んだのは何年か前なので、どんなお話しなのかはすっかり忘れていたけれど、映画がスタートしてだんだん思い出してくる。

そうか、ポッターとロン、ハーマイオニーはそれぞれ三年生に進級して、そこから物語が始まるんだなぁ。まだ、日本語訳が出ていないときに、ちょっぴりだけ英語版を読んだので、その時「デメンダーってなんじゃらほい?」って頭を抱えたことを鮮明に思い出す。

原作が盛り沢山な内容だけに、映画はその主たるエピソードを追うので精一杯って感じ。それはそれで仕方ない。原作を忠実に再現すると、上映時間は8時間ぐらいになってしまいそうだ(でも、意外とそれでも観るお客さんはいると思うけどな)。

ポッターもロンもハーマイオニーもどんどん大きくなっている。そしてかっこ良く、かわいくなってるね。ライバルのドラコは幼いときのほうがかわいかったかな。このシリーズは、物語りそのものとは別に子役それぞれ成長を見守る楽しみもあるますね、確かに。

まぁ、いろいろと観た方によってご意見、ご感想もお持ちでしょうが、このシリーズは原作あってのシリーズだけに、演じる方もメガホンを持つほうも、それなりのプレッシャーや難しさがあるのでしょう。
ボク自身は、まぁこんなものかな、と思いましたけどね。ただ、原作を読んでいない方にはちょっとツライ部分もあったと思います。特に、シリウス・ブラックが悪玉から善玉に代わるところが「?」が点滅した。とっても大事なエピソードなのにね。
面白かったのが、ロンのネズミ・スキャバーズが、実はティモシー・スポールだったこと。これには大笑いさせていただきました。メイクは気に入らなかったけれど、キャラクターや風貌はいかにもって感じでしたね。
今回は露骨にポッターの命が狙われるストーリーだけに、明るいファンタジーと言うよりも、ちょっとダークサイド寄りの展開なのは仕方ないか。画面も暗い部分が多かったしね。でも、もう少し夢のような部分を出して欲しかったような気もします。
ポッターがロンのお兄さんたちから貰う「地図」。これは今回唯一の夢のある部分だったかな。こんな地図、ボクも欲しい!

果たして、第四作も同じような顔ぶれで撮られるのでしょうか? 「炎のゴブレット」は上下二冊組だしね。
さっきも書いたけれど、この一話だけを思い切って「ロード・オブ・ザ・リング」のように3部構成ほどにしてみたらどうでしょうか? 撮影は一気にして、ポストプロダクションをしながら順次公開していくのも手だと思うけどね。そうすると、6〜8時間ほどの長さになるかな。いかがなもんでしょう? それでも、そこそこの興行成績を得ることは間違いないと思いますけどね。

さて、日本中の書店さんの救世主「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」。もうすぐ発売ですね。みなさん、大型書店ではなく、お近くの書店さんで是非予約してください!

次回は、梅田で拝見してきた韓国産のホラー「友忌引/ともびき」を紹介する予定です。

おしまい。