「クルテクの冒険」

やっぱりかわいい


  

久しぶりに滋賀の信楽・甲南・永源寺へ遠出する。
枚方から国道307号線に入り、京田辺・宇治田原を経て走るのだけど、一年来なかっただけで随分感じが変わっている。道もどんどん良くなっているしね。
信楽を走り抜け、甲南町にお住まいの陶芸作家・岡崎勉さんの“べんべん窯”へお邪魔する。最近結婚した知り合いと、もうすぐ結婚する知り合いへのプレゼントにする器を選ぶ。どれもこれもいい作品ばかりで、ちょっと目移りする。岡崎さんの器は、決して派手ではないけれど、温かみがあって長く使っていてもあきが来ない。ほんとにお気に入りの器です。
うっかりしていたけれど、一人息子の創平くんが、この春小学校に入学。ついこないだまで赤ちゃんだと思っていたんだけど、もうすっかり大きくなっている。何もお祝いを持っていかなくて失敗したな。今度は何か持って行きますね。
その後、途中の日野町で近江牛のランチを食べ、永源寺町の池田牧場でアイスクリームを食べた。両方とも美味しかったなぁ。滋賀県には年に一回ぐらいしか行かないけれど、懐の広い素敵な県だと思います。


で、シネヌーヴォで続けて観たのは「クルテクの冒険」。昨年公開された「クルテク - もぐらくんと森の仲間たち」の続編。チェコで生まれたアニメ。なかなかかわいいクルテクのファンになってしまいました。
今回は短編と中篇を合わせて10作品(9作品?)が上映されました。

『もぐらくんとテレビ』(1970年/7分)
おじいさんの花壇で遊んでいたクルテクは、おじいさんが農薬を撒いてモグラを退治するテレビ番組を見ているのを知り、アンテナを壊してしまう。怒ったおじいさんが農薬を買いに行っているあいだに、ねずみ君と協力して、花壇を綺麗にしたのでした。

『もぐらくんとじどうしゃ』(1963年/15分)
街にやってきたクルテクは自動車の多さにびっくりしてしまう。そんなとき、子供が壊して捨てたおもちゃの自動車を手に入れる。これを直せば、クルテクにぴったりの大きさ。はたして、クルテクはこのクルマに乗れるのかな?

『もぐらくんとまいごのうさぎ』(1998年/5分)
ほんとに微笑ましい。ぎこちない動きなんだけど、うさぎのお母さんのポーズがなんとも言えません!

『もぐらくんとわし』(1992年/29分)
※チラシには掲載されていたけれど、この作品の上映はなかった(と思う)。

『もぐらくんとおんがく』(1975年/6分)
『もぐらくんとはるのおまつり』(1998年/5分)

『もぐらくん、ちかてつでぼうけん』(1998年/5分)
地下鉄ってどんな意味かと思ったら...。クルテクの地下にある倉庫にはドラえもんのポケットみたいに何でも入っているんだな。ロボットがかわいいですよ。

『もぐらくんとマッチばこ』(1974年/6分)
今はめったにマッチを使うこともないけれど、クルテクとねずみ君は森に落ちていたマッチ箱をとても有意義に使って遊びます。良い子はまねをしたら駄目だよ。

『もぐらくんとひよこのたび』(1975年/6分)
これも思わず微笑んでしまいそうな作品です。卵を拾ったクルテクが、クッキー工場へ行き、そこで孵ったひよことお母さんの許へ帰ります。

『まちにいってしまったもぐらくん』(1982年/29分)
これは、前回の「もぐらくんは映画スター」によく似た作品。ある日、もぐらくんの森は木が切られ開発が始まってしまう。開発業者から特別許可証(?)を貰い、ここに残ることを許されたクルテクたちだが、街はクルテクたちが住む場所ではなかった。チクッと風刺が効いた中篇ですが、ボクはこのテーマはクルテクにはあまり合わないような気がします。

観ていてなかなか楽しくて、くすっと笑ってしまう。まぁ、肩の凝らない作品です。ヌーヴォでの上映は一週間だけ(しかもレイトのみだった)で終わってしまいました。またチャンスがあるでしょうから、そのときは是非ご覧下さいね。
この回は20名ほどの入り。「ルーブル美術館〜」とはがらっと客層が変わっていました。ボクのひとつ席を空けて隣にお座りのお嬢さん。途中から豪快に寝てました! よっぽどお疲れだったのでしょう。どんな夢を見ていたのかな?

Konec