「ジョゼと虎と魚たち」 |
もう一つわからないのに、何故か心に残る |
お正月はあんなに暖かかったのに、このところの寒さはなんなんでしょう。 そんな寒波が来る前、まだ暖かかった頃の土曜日。梅田ガーデンで拝見したのは、話題の「ジョゼと虎と魚たち」。この日の朝一番の回(と言っても12:00から)。立見こそ出ていないようやけど、ほぼ満席。ボクが入場した時には、ほとんど席は埋まっていたのに、なんと最前列の真中に座ることが出来た、ラッキー! 甘くて、切ない。
青春の匂いが漂う。
どうして、恒夫はジョゼと別れてしまったんやろ?
かと言って「難しい」ストーリーではない。ごく単純な作品。 「帰れと言われて、そのまま帰るような奴は、帰れ!」というのは『名言』かもしれない。
舞台は京阪沿線であることがわかる(駅の改札が出てくるからね)。普段は標準語を話す恒夫が、実は九州出身なのもだんだんわかってくる。池脇千鶴の大阪弁は当然、違和感がまるでないナチュラルな大阪弁。 いろんなちょっとした伏線が数多く張られているんだけど、一番面白かったのは、ジョゼが愛読しているSM雑誌や教科書の持ち主のエピソードだろう。これは本当に傑作。腹を抱えました。
それにしても、どうして妻夫木くんはジョゼと別れてしまったのか、いや、別れようと思ったのか。 お話しが面白いからなのか、それとも妻夫木くんのお陰なのか、良くわからないけれど、そこそこの人気。まだご覧になっていない方にはおすすめ出来る作品だと思います(まだやっているのかな?)。 おしまい。 |