「東海の水と白頭山」

コンヒョンジンに注目!


  

続けてMega Boxで拝見したのは「東海の水と白頭山」という作品。
珍しく、事前にKNTVでやっている韓国の芸能情報番組でこの作品のロケ風景を見ていた。

主演はコンヒョンジンとチョンジュノ。
コンヒョンジンは、「ラストプレゼント」ではイジョンジェの相方、「Blue(邦題:SSU)」ではリンゴの隊員をしていたので、顔を見れば「あぁ、この人か」とご存知の方も多いかもしれません。ボクはこの人がなかなか気に入っているんですけどね。チョンジュノは日本では未公開ですが「頭師父一体」で主演してました。二枚目だけど、どこか三枚目的な要素も濃い、個性的な俳優さんですね。このコンビというだけで、なかなか面白そうなコメディだと想像がつきます。
上映されたのは、Mega Boxでは小さい方のスクリーンでしたが、ほぼ満席のお客さんでした。

この二人は北朝鮮の軍人。監視船に乗船している。コンヒョンジンは水兵、チョンジュノは将校(艦長?)。
ある日、ゴムボートに乗り釣に興じている間に、一杯飲んで寝込んでしまい、嵐に見舞われ遭難してしまう。ボートは流され、遂に沈没。海に投げ出されてしまう。そして、この二人が流れ着いたのは...。
なんと、東海(日本海)側の海岸線。しかも、韓国の領土(束草?)。
この二人、果たして無事に北韓に帰ることができるのか??

彼らが、韓国で繰り広げるドタバタがこの作品の全て。
確かに、場面場面では面白く、言葉が不自由なボクでも周囲のお客さんに負けないほど笑うことが出来た(つもり)。でも、正直言って「それだけ」だ。
特に示唆に富むわけでもなく、メッセージが込められているわけでもない。何ら深い意味はなく、2時間弱の上映時間を楽しめる、そんな作品。だから、小難しい理屈はありません。

そんな中でも光るのはコンヒョンジン。彼が画面に出ているだけで、何故か頬が緩んでしまう。チョンジュノとの掛け合いも絶妙。それに、刑事役で出てくる二人もなかなかいい味だしています(この二人が捕まえている犯人が漏らしてしまうところが、いかにもいかにもですけどね)。
ちょっと惜しいのは、のど自慢(カラオケ大会?)で、この二人をもう少し活躍させて欲しかったこと。あれでは、どう考えても尻すぼみすぎます。残念やなぁ。
それと、女子高生の三人組はいささか蛇足(とっても、女子高生には見えないしね)。 蛍のエピソードも、綺麗だったけど、何か場違いだったような気がするなぁ。

まぁ、話しのネタにご覧になっても、そう損はしないでしょうが、わざわざ観るだけの価値があるかどうかはいささか疑問。
まぁ、そんな心配はしなくても、日本での上映は難しそうです。

どうでもいいけど、コンヒョンジンが釣り上げたタイはどう見ても養殖ものやったなぁ...。

次回はソウルからのレポートの最終回にして、2003年の最後になった映画。チャテヒョンの「ハッピー・エロ・クリスマス」をご紹介します。

おしまい。