「ぼくの好きな先生」 |
流れるように淡々と |
確かテアトル梅田で上映されていた。それがここ銀座テアトルシネマではまだロングで公開中(もっともこの週が最終週だったけどね)。この日は茅場町に宿を取っていたので歩いて出かけました、およそ30分かかりました。東京のど真ん中とは言え、さすがに日曜の朝は人もクルマも少ないね。
硬派のドキュメンタリー。フランス中西部の山の中にある10数名しか生徒がいない学校が舞台。
特に何か大きな出来ごとが起こるわけではない。文字の書き方を教える傍らで、思春期に入った子供の悩み事を聞いてやり、喧嘩の仲裁をする。そんな先生の姿は「奮闘」というようなものではなく、流れるように淡々と力まずに、自然に動いている。辛抱強く、あきらめずに、粘り強く子供たちに接する。
決して感傷的にならず、カメラも淡々と流れる。 そして、この先生の一年が終わる。 盛り上がりに欠けるのは確かだ。でも、先生の姿や、様々な個性を見せる子供たちの顔を見ているだけで、こちらの心がほぐされるのも確か。このところちびっと忙しくてすさんでいたボクの心も癒されました(その割には、何度も何度も気を失いかけたけどね...)。
まぁ、チャンスがあればご覧になっても損は無い作品だと思います。 おしまい。 |