「ローマの休日」

永遠の恋人は...


  

ボクの「永遠の恋人」は、オードリー・ヘップバーン。いや、アン王女だ。
「ローマの休日」をスクリーンで観るのはホントに久し振り。最後に観たのは20年ほど前だったか...?

今回はこの映画が製作50年を記念して、デジタル編集で「蘇った」そうです。それにオードリー・ヘップバーンが亡くなって10年。グレゴリー・ペックも昨年亡くなったし、ウイリアム・ワイラーも鬼籍に入っている。
とても50年前の映画とは思えない。全てが色褪せずに新鮮なまま。これがカラーだったら、とも思うけど、モノクロにはそれなりの味わい深さがあるのです。モノクロだろうとカラーだろうと、素晴らしい映画は、素晴らしい。そんな当たり前のことを改めて実感させてくれるのですね、この映画は。
ひょっとして、あなたはこの映画を観ていない? それなら、是非一度ご覧下さい!

今更ボクがこの映画のストーリーを語るのは憚れる。それほど不朽のストーリー。老若男女、誰でも楽しめてそしてうっとりしてしまう。それでいながらほろっとさせられる作品なのですね。
今回は試写会で拝見しました。何度も観た映画だし、ビデオも持っている。そろそろ忙しくなってきたし、よっぽどパスしようかとも思ったんだけど、足を運んだ。そして、観て良かった。ほぼ全てを知っているんだけど、胸が熱くなり、締め付けられる。昔観た印象と少しも変わらない!

大毎地下、戎橋劇場、高島屋ローズホール...、今はもうない劇場。この「ローマの休日」が掛かれば、無条件で足を運んだ。
それほど良く上映されていたし、お客さんも多かった。そして何度も何度も夢を見させてもらった。
たった一日の休日。そして、ひそかに燃え上がる恋の炎に憧れた。

切なく、それでいて大人の恋。
いつかこんな恋に巡りあえるかもしれないと思っていたけど、しょせんはボクも庶民。そんな経験もないまま、いつのまにか中年のオッサンか。淋しいなぁ...。

素敵なシーン、セリフがキラ星のごとく重ねられる。

もう、黙って観てください。そして目頭を熱くしてご覧ください。
二重丸のオススメです。
もうすぐ、Loft地下のテアトル梅田で公開されます。お楽しみに!

おしまい。