「夢精期」 |
思わず、ニヤニヤ思い出す |
このシネマコリア2003の会場は愛知芸術文化センター。もちろん初めて。栄えに来るのも初めて(だったと思う)。 「太陽はない」の時はほぼ満席だったけど、「夢精期」ではだいぶお客さんが減ってしまった。著名な俳優さんも出てないから仕方ないかな。資料によると韓国では2002年に公開されたそうです。
これが全く何の予習もしていなかったけど、面白かった。こんなちょっと下品(?)なネタの処理が上手いなぁ。いっこも陰気にならず、カラッとした仕上げがイイ。
中学生だって、ある意味では充分大人だ。いっちょまえの考えも出来るし、即物的ではなく、純粋な恋愛に対する憧れも持っている。そうそう、純粋なんだ。ユリ先生から見ればまだまだ子供だけど、気分はオ・ト・コ。 四人組の中でもリーダー格の男の子がちょっと大人びていてかっこいいのに対して、イボムスが冴えないおっさん手前の独身先生を上手く演じている(このイボムスってどんな芝居もこなすなぁ)。そんなピョンチョル先生にどうしてユリが憧れるのか、最初は良く理解出来ない。でも次第に生真面目で純なピョンチョル先生の持ち味が明らかになって来て、いつの間にかボクたちはユリを応援してしまうんだなぁ。
四人組の男の子はどの子もイイ。あまりにもキムソナがかわいいので、彼女の恋の行方にばかり目が行ってしまうが、彼らの存在ナシにこの作品は有り得ない。女性の方にとっては「アホちゃうか、猿みたい」と思われるでしょうが、男性にとっては誰もがニヤッとしてしまうエピソードばかり。
決して「名作」ではないけれど、いつまでも記憶に残る楽しい作品です。チャンスがあれば是非。 次回は同じくシネマコリア2003で拝見した「ムッチマ・ファミリー」を紹介します。 おしまい。 |