「D.I.」

なんじゃ、これ


  

ボクの個人的な判定では「7月7日から夏になりました」。
もう朝晩もそんなに涼しくないし、目覚めれば寝汗もかいてる。通勤電車の中では汗が流れ出る。7/7からきっぱり背広とはオサラバして、半袖のシャツ。今年の夏はあまり外出しないのでわからないけれど、昼間は眩暈がしそうなほどの蒸し暑さ。いよいよ来たなぁ。夏が。
寝床では蚊取り線香を焚いている。この香りが漂うと、本番ですね。

さて、そんな晩に観たのが「D.I.」。 わざわざ前売券を購入して気合が入っていたのに、聞こえてくる評判はどうも芳しくない。それじゃぁ、この目で真偽を確かめようとやって来た。OS劇場C・A・P、評判の割には20名ほどの入りだから、ここの標準にしたら入っているほう。

「百聞は一見にしかず」

今まで何本か難解な作品と言われている映画を観てきたけれど、ここまで意味不明な作品を観たのは初めてだ。まるでストーリーは無く、セリフらしいセリフもほとんど無い。耳に残っているのはパトカーのスピーカーから流れる司令室の女性の声ぐらいだ。
ほんとに「とほほ」。一体、何が伝えたかったのか? 見事に何も理解できなかった。
淡々とした日常なのか、それとも日常の中に潜む「異常」を描きたかったのか? それはもう、神のみぞ知る、そんな作品。

ボクは乾いた笑いさえ失って、ただひたすら時間が気になり、そうこうしているうちに睡魔との闘いに忙しくなる。この戦闘に破れはしなかったものの、そこまでして観る映画だったのか疑問だ。

パレスチナとイスラエル。その溝の深さのほんの一端は垣間見ることが出来た(ような気がする)。
ただ、そんなテーマ以前のような気がするけどね。この作品は、予告編を観て「どんな映画かな?」って考える、それだけで充分なのかもしれません。
まぁ、年に一本はこんな作品に巡り合うこともあります。

これから、9月の中旬まで暑い日が続くでしょう。どうか健康には気を付けてくださいね。

おしまい。