「花の影」 |
貴方は私を愛していたの? |
このごろ何故か映画を観に行くのが少し億劫になっている。特に梅田以外の劇場だったり、レイトだったりすると二の足を踏む。それは、だんだん蒸し暑さが増しているせいなのか、それとももっと別な理由なのかは、自分でもよくはわからない。 この映画は以前に観ている。それがいつどこの映画館だったのかは、何故か思いだせない。ストーリーもおぼろげにしか憶えていない。ただ、鮮明に記憶しているのは、家名を施した大きい提灯とレスリーの衣装。それもシネピピアでこの映画の予告編を見るまですっかり忘れていたんだけどね。そうそう、北京でチャイナボタンの上着を探したなぁ。レスリーのようになれるんじゃないかと思って。お店の人に説明すると、何故か人民服を売っているコーナーに連れて行かれたっけ...。 劇場を千里中央にある千里セルシー・シアター移して続くレスリーの追悼上映。ここでは今回ご紹介する「花の影」を含めて4作品上映される。「カルマ」「ボクらはいつも恋してる!/金枝玉葉2」そして「楽園の瑕」。「カルマ」はもう観ないけど、「ボクらはいつも恋してる!/金枝玉葉2」は見逃せないし、「楽園の瑕」ももう一度観たい作品。
なんとも哀しい男の物語りだ。
それにしても江南のパン家(スイマセン“パン”は日本語にない漢字なのです)は凄い。解放前の中国においての貧富の差は、今では考えられないほどだ(いや、ひょっとしたら現在ではもっと凄いかもしれないけど)。桁外れの大金持ちだったんだろうな。
もちろん、レスリーの職業に「倫理観」などない、あるのは「掟」。
変幻自在の妖艶さをみせるコンリーにはくらくらしてしまう。後半はレスリーの映画ではなく、コンリーの映画だ。
今週の木曜日(6/26)までレイトショー一回のみの上映です。
鏡やガラス窓、カーテンが巧く使われていると思ったら、撮影はクリストファー・ドイルだった。やっぱりなぁ。 おしまい。 |