「ダブル・ビジョン」 |
もう一度観たい、テンコ盛りのごった煮 |
もう梅雨入り。季節の上ではほんとうにイヤな季節だけど、この梅雨入り直前はなかなかいい。昼間はどれだけ暑くてもなんとか我慢はできる、そしてこの時期は朝夕にしっかり涼しくなってくれるのが嬉しい。家に帰り着くころには一息つけて、夜も暑さにうなされることなくぐっすり眠れるのが助かる。でも、これから一月もしないうちに、夜もクーラーのお世話になるんだろうなぁ...。
今回拝見してきたのは「ダブル・ビジョン」台湾の映画ですね。でも、セリフは広東語(きっとこの作品普通話バージョンと広東語バージョンがあったのだと思う)。 ボクとしては、タイトルにもなっている「雙瞳」(一つの目玉に二つの瞳がある)をもうちょっと深く掘り下げて欲しかったなぁ。この「雙瞳」ってなかなか気味が悪いと言うか、迫力があると言うか...。もし、こんな眼をお持ちの方とお会いしたら腰が抜けてしまうのではないでしょうか?
台北で不可解な殺人事件が連続して発生する。真夏のオフィスでの凍死、火のないマンションの一室での焼死、そしてアメリカ人の牧師がベッドで内臓を引き抜かれて殺されていた。
牧師の腹に残されていた呪文(?)を糸口に事件はおぼろげながら解決へ向かっていく(さすが、映画だ!)。 まぁ、それはいい。とにかくこの映画、一回観ただけではとてもじゃないけど理解出来そうにない。難しいのではなく、あまりにもたくさんの要素が詰め込まれ、それがテンポ良く展開して行き、観客はそのテンポに付いて行けない。頭の中では「?」が点滅しながらも、ストーリーを追うのに忙しく多くの「?」を置き去りにしてしまうからだ。 はぁ、ラストもいったい...。 動物園前のシネフェスタ4ではもうしばらく上映しているようです。お時間があればこの複雑怪奇な作品を一度ご鑑賞ください。 おしまい。 |