「さゞなみ」 |
心の波紋が伝わる |
こうして十三の七藝で「さゞなみ」を観ていると本編の前に流される予告編の存在の大きさに驚かされる。先日「遥かなるクルディスタン」を観ていなかったら、この日再び七藝のシートに座っていることも無かっただろうに...。 こないだ心斎橋で観た「パルコ・フィクション」にも出ていた唯野未歩子が主演のこの「さゞなみ」。なんとも不思議な映画なのです。
和歌山県の太地で写真屋をいとなむ母親・澄江(松坂慶子)を一人残して、東北のとある街の役場に勤めるイナコ(唯野未歩子)。役場での仕事は保健所で温泉の分析。イナコが奥深い山の中で分析するために温泉を含む川の水を採集しているシーンからこの映画は始まる。
やがて、物語りの輪郭がわかりだす。 ここでこの映画のストーリーをこれ以上紹介するのはナンセンスかもしれない。 映像がとても美しい。そしてゆったりと流れていく。
松坂慶子も豊川悦司をも食ってしまった唯野未歩子という女優さんの素晴らしさに出会えたことがこの映画のセールスポイントなのではないでしょうか? いつまでかはわからないけれどもう少し十三の第七藝術劇場で公開中です。 おしまい。
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