「ガーゴイル」

猟奇的な恋愛映画


  

東京へ出張に行った。
久々に金曜に当たったので渋谷でレイトショーを観る。ヴィンセント・ギャロ主演の「ガーゴイル」という映画だ。彼が主演・監督した「バッファロー66」での繊細な演技を観て以来、彼のファンになったのだ。
しかし、このギャロというオッサン(失礼!)、見た目は何とも言えないへんてこなヤツなんだけど、何故か人気が有るんだなぁ。彼の映画は確か一昨年観た「Go Go L.A.」というもう一つだった作品以来だ(と思う)。今回の「ガーゴイル」はどうかな?
会場は渋谷のシネ・アミューズ。なかなかお洒落な映画館。お客さんは15名ほどで、金曜の夜にしては少ない(ような気がする)。

正直に言って「よくわからん映画」だ。

ヴィンセント・ギャロはアメリカの製薬会社の研究所に勤める技術者。最愛の奥さんとパリへ出かける。
パリに着くやギャロは誰かを捜し始める。彼は誰を、そして何故捜しているのか?
それは映画が進むうちに次第に何となくぼんやりとわかり始める。

しかし、この映画は一体何が伝えたいのか? それがよくわからない。
本当は、愛おしくて、愛する人を愛することが出来ない、そんなジレンマを描きたかったのでしょうか?

謎が謎を呼ぶ展開なのですが、答えはぼんやりとしたままだ。

ギャロの奥さん、そしてホテルのメイクアップ係りの若い女性がなかなかチャーミングです。
おそらく話題が先行している作品だと思うのですが、残念ながらそうオススメできる映画ではありません。後味も良くないしね。梅田では11/30から新梅田シティのシネ・リーブル梅田で公開されます。
次回は是非、ギャロ自身が監督をした作品を観てみたいですね。

次回は神戸で観た「クライム&ダイヤモンド」をご紹介します。

おしまい。