「水の女」

よくわからない映画


  

さて、金曜の夕方に拝見してきたのは「水の女」という日本の映画。大阪では12月にシネ・リーブルで公開予定だそうです。
主演はUAと浅野忠信。このUAという人、ボクは「ユーエー」と読むんだと思っていたら「ウゥアァ」と発音するそうだ。人の名前は難しいね。

一言で言うと「へんな映画」。

舞台はある下町の銭湯。UAが関西弁を使っているので、関西のどこかだと思うんだけど、どこかはわからへん。なんとなく、高槻とか茨木、それとも枚方のあたりかな。橋の感じからしたら京都の北のほうかな、それとも大津かなと、映画を観ながらぐるぐると頭の中に地図を広げて考えていたけど、これっていう決め手がない。
その銭湯の一人娘がUA。遠足や入学式、卒業式、何か大事な日には必ず雨が降るという「雨女」。
婚礼を控えてオヤシラズを抜く日も雨になった。歯医者からの帰り道、ずぶ濡れになってしまう。そんな彼女に待っていた知らせは父親と婚約者の死だった。

UAのナチュラルな関西弁に比べて、浅野忠信の関西弁は合格点は与えられるが、どこかぎこちなさが残る。
父を亡くし、もう廃業しようかと思っていた銭湯に突然現れたのが「火を見ているときが、一番落ち着く」という「火の男」浅野忠信。いつしか、彼はこの銭湯のボイラー係としてこの家に住み着く。

「大事にしようと思っている人には、あれこれ聞かへんことや」という忠告を守るUA。
演技なのか地なのかはわかないけれど、このUAという人、投げやりなのか、しっかりしているのか、それともけなげなのか...、一途な思いは充分伝わってくる。よくわからない彼女だが、いつしか彼のことを大切に思う心が芽生えている。

恐ろしく登場人物が少ないのも特徴。
また、銭湯という本来、生活感が濃厚に漂うはずの空間が舞台である割には、主人公たちの生活感が極めて希薄なちょっと不思議な映画でありました。
興行的にはどうなのかな?

ところで、我が愛しのサンフレッチェ広島のJ2降格が一歩一歩近づいて来ている。
今週は静岡でアゥエイの二連戦。両方とも惜敗。惜しい試合だったが負けは負け。どうしても勝ち点が伸びない。プロは結果が全てだ。
今後はヴィッセル、アントラーズ、レイソル、コンサドーレ戦を残すのみ。降格を競っているヴィッセル、レイソルとの直接対決を残しているものの、残りの4試合には全勝しないとJ1には残れない。
がんばれ! もう、がんばれとしか言いようが無い!

おしまい。