「父よ」 |
執念の青い炎が燃えさかる |
先週の土曜は久々に家にいた。このところちっともかまってやれなかった植木の手入れをして、生え茂る雑草を抜いて、害虫の駆除をして、最近捕獲してきたザリガニの水を替えて、芝生を刈って...と忙しく午前中を過ごした。汗もたっぷりかきました。その後のシャワーとビールと昼寝がなんと気持ちの良いことか! この世の極楽ですね(えらく、安上がりだけど)。 さて、映画のお話し。OS劇場C・A・Pで観てきたのは「父よ」というフランス映画。静かに感動できるとなかなか評判もいい。予告編もよく出来ている。火曜の最終回でも50名ほどの入りとなかなか盛況。OS劇場C・A・Pはどの席でも観易くていい劇場です。
抑制が効いた静かな作品です。
主人公の二人の息子は殺人事件を起こし、一人は逃亡中に死亡し、弟は裁判を受け「死刑」が確定する。今までソリがあわなくて、父と子の関係は冷え切っている。しかし、父親は静かにそしてしぶとく息子の命を救おうと運動を続けるのだ。この映画のテーマは「変わることのない親の愛」だろう。主人公の次男に対する無償の愛、そして執念はひしひしと伝わってくる。
主人公の父親を演じたブリュノ・クレメールが抜群の存在感を示しています。何があっても表情を変えない寡黙で頑固な(執念深い?)役を見事に演じています。いいなぁ。
ただこの映画。予告編だけ観て「どんな映画だろう? こんな映画かな?」って想像しているほうが良かったりして(特に、橋の上をこのお父さんがコートを着て歩いていく姿が印象的ですね)。 おしまい。 |