「ワンス・アンド・フォーエバー」

メル・ギブソンは理想の上司


  

低木の街路樹として歩道脇なんかに多く植えられているツツジが鮮やかに咲いている(もう終盤だけど)。今までは気にも留めていなかったけれど、今年は何故か目行く。特に純白の花に。ツツジの花がこんなに美しいなんて、見直したなぁ。
最近、totoもミニLotoもLoto6もさっぱり当たらない。かすりもしない。
totoなんて何億円もキャリーオーバーがあったのにさっぱりや。我がサンフレッチェも調子が出ないしね(現在、12位)。それだけでtotoはもうすでに一つ外れている...。
ところで、8月に行われる興行のチケットを大枚をはたいて予約・購入した。
この13,000円もしたチケットで観に行くのは、大阪ドームで開催される「NFL OSAKA 2002」、サンフランシスコ・49ers vs ワシントン・レッドスキンズ。とうとう本場のNFLが大阪にやって来る、と言ってもプレシーズンマッチだけどね。向こうからはるばる海を渡って来てくれるのに見ないわけにはいかない。ちょっと高いけど、今までテレビの中だけの世界だったのが、目の前で繰り広げられるなんて、ワクワクすると思いませんか?

前置きが長くなりました。
さて、今回は「完成披露試写会」と銘打たれた「ワンス・アンド・フォーエバー」をナビオの北野劇場で観てきました。またしても三国小町さん(仮名)からご招待いただきました。いつもありがとうございます。
会場が北野劇場で、入場者全員に豪華パンフレット付きとはなかなか力が入った試写会。
で、映画本編は...、凄い映画だった。

戦争とは一体何なのか、そして何のために戦争(殺し合い)を行うのか、そんなことを考えさせられる映画です。
舞台は1965年。ベトナム戦争で最初にアメリカ軍と北ベトナム正規軍が交戦した戦いを題材にしている、実話ベースのお話しだそうです。

映画の中で幼い娘に「戦争ってなぁに?」とたずねられて「人が国同士で殺し合いを始めてしまう、それをボクたち軍人が人殺しを止めさせるために行くことだよ」とメル・ギブソンが答える。これって、答えになっていないような気がするけど、ベトナム戦争当時のアメリカの職業軍人って、どんな風に納得して、米国にも自分にも全く関係がないベトナムに旅立っていったんだろう?

ベトナムへ出発する前の訓辞で「私は一番最初に戦場に降り立ち、一番最後に戦場から立ち去る」「全員を生きたまま連れて帰るとは言わないが、どんな形であれ、みんな一緒に帰ってくる」と言う。
もちろん、美化された話しだろうけど、これぞ理想の上司だね。メル・ギブソンは。
劣勢に立たされても、情勢を分析し、敵の動きを見極めて予測し、判断して、実行する。彼こそほんとうのリーダーシップを発揮できる男であり、戦場でだけでなく今の社会においてさえ賞賛されるべきだなぁ。

戦争映画としてではなく、社会派の人間ドラマとして見て欲しいですね。若い人は、こんな上司に巡り会いたいと思うだろうし、年喰った人は、こんな上司になろうと努力してほしいですね。
奥さんや子供が出てきて悪いとは言わないけど、それによってちょっと焦点がぼやけてしまったかな。もっとメル・ギブソンの人間性を掘り下げるストーリーに終始した方が良かったのかな、とも思います。
しかし、戦争とは何と残酷なものなのか...。

そして、戦死通知の電報をタクシーが配達するのには驚いた!

たぶん、6月にナビオの北野劇場でロードショー公開。必見ではないと思いますが、観て損の無い作品だと思います。
それにしても、さすが一流の北野劇場。スクリーンは巨大だし、戦闘シーンでは耳をつんざくような大音響。やっぱり、映画を観るならこういう環境で観なくては...。

次回は、扇町ミュージアムスクエアで上映されていた「ストーミー・ナイト」をご紹介します。

おしまい。