「アニマルマン」

ツボにはまったドタバタ・コメディ


  

時々、関西初公開なのに梅田で上映されないことがある。この「アニマルマン」もそうだ。
「困るなぁ」と言う訳で堺市にあるヴァージンシネマズ泉北までクルマを飛ばして観に行く。23:00からのレイトショーでプレミアスクリーン(椅子がいい)+山盛りポップコーンで1,200円というお得な値段設定だけど往復の高速代がかかっているから、とても高い映画になった。
100名弱の劇場に10数名のお客さん。確かにシートはいいし、観やすいスクリーンだ。
ヴァージンシネマズはぴあにも時間割が載っていないし、電話で問い合わせてもテープ対応になっていて、しかもテープの内容は翌日の時間割だ。従ってこの映画の上映時間を知ることはできなかった。全く不親切だ。インターネットを観られる環境かFAXを持っている人以外には映画を観て貰わなくていいというスタンスが気に入らない!

何も考えずに観るにはとっても面白い映画だ。

アメリカの冴えない田舎町に住む、これまた冴えない主人公。警察の証拠品係だが警官ではない。殉職した父のような警察官になりたいと思っているが、もう何度も採用試験に落ちている(でも、こんな採用試験で大丈夫か?)。
ある日、何故か道路にいたアシカを避けようとして運転を誤り、クルマもろとも谷底に転落してしまう。
記憶を失っていた彼は一週間後、何事もなかったように職場に復帰するのだが...。その日から奇妙な事が起こり始める。ドジで間抜けな彼が超人的な活躍を見せ始めたのだが、実は...。

シラフで観ていたら、とてもじゃないけどアホらしくて笑いも出来ないかもしれないけど、きっちりツボにはまったドタバタコメディで、最初から最後まで声を出して笑わせてくれました。こちらはいつもならもう寝ている時間だし、こんなお気軽な映画はピッタリ。
ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイドのコンビ、あのブルース・ブラザーズを産んだTV番組「サタデー・ナイト・ライブ」出身のコメディアン、ロブ・シュナイダーが冴えない警官志望者マーヴィンを演じています。今後の注目株やね(なんか、ジーン・ワイルダーに面影が似ているのは気のせい?)。
ヒロインのリアンナにはなかなかチャーミングなコリーン・ハスケル、ムキムキの先輩警官やマーヴィンの友人達もいい味を出している。
ほんと何も考えずに、ただ笑いたい人にはぴったり。

もうしばらくはヴァージンシネマズ泉北で上映しているはずです。シネコンはどんどん上映時間が変わるから、自分で調べてから行ってくださいね。でも、インターネットもFAXもない人は調べようもないけどね(ちょっと、しつこい?)。

次回はキューバから来た映画「バスを待ちながら」をご紹介します。

おしまい。