「ビューティフル・マインド」

ウ〜ン、上手く嵌められてしまった


  

この間、沈丁花のいい香りが漂ってきたと思っていたのに、桜のつぼみも思いっきりふくらんで、もうすっかり春ですね。拙宅では植えてから4回目の春を迎えてようやく咲きそうなコブシ、黄色い可憐な花をつけるレンギョウそして愛情いっぱいに育てたツバキが次々に新しい花を咲かせて幸せです。
でも、春なのになんか心がスカっと晴れなのよね。今年の春はちょっと悩める春なのです。

さて、
今回ご紹介するのは「ビューティフル・マインド」というアメリカの映画。香港に行っていた時に何度も予告編を見ました。自分でチケットを購入してまでは観に行かなかったと思うけれど、親切な方に試写会のハガキをいただき、一足お先に観てきました。
会場は新大阪にあるメルパルクホール。ここは映画も上映出来るという程度で、傾斜も浅くてちょっと観にくいな。

一言で言うと、感動のヒューマンドラマ。
最後にはボクもほろっとさせられました。涙は流れなかったけどね。

何がいいって、奥さんアリシアを演じるジェニファー・コネリーがすごくいい。どうして、ここまで旦那に我慢して、励まし、そして尽くすことができたのか。ほんとに感動モノです。
この映画は天才数学者ジョン・ナッシュのお話しのように見せかけて、ほんとの主人公は奥さんであることに間違いありません!

筋立ては恐ろしくミステリアス。
途中で、何がなんだか。どれがほんとで、どれが嘘なのかわからなくなります。
そして、だんだんと解きほぐされていく秘密。ウ〜ン、上手く嵌められてしまった。

詳しいお話しは避けますが、なかなかいいお話しです。

天才はこんなものなのか。凡才以下のボクにはよくわからないけれど。キ印と天才は紙一重って言うけど、ほんとそれを地でいってますね。
時代設定、時代考証も巧みで、もちろん実話ベースらしいのですが、古き良き時代の学園生活はさもありなん。上手く表現されているし、現代に近づいて来れば来るほど学生たちの気質が変わっていくのが良くわかります。
主人公のルームメイト役の人、どっかで見たことあると思ったら「ロック・ユー」で口上をわめく兄ちゃんだった。この人、何ていう名前かな。ちょっと注目したいです(決して主役は張れない典型的なバイプレーヤーですけどね、ポール・ベタニーという人でした)。また、この人の姪っ子を見ていると浦澤直樹の漫画に出てくる少女を連想してしかたなかった。

これからも観たい映画が目白押し。ただいま上映中の作品では「ピアニスト」「ヒューマンネイチャー」「UFO少年アブドラジャン」「マルホランド・ドライブ」「エネミー・ライン」などなど。
でも、いろんな行事も詰まっていて映画館へ行く時間が無いよ!
次回ご紹介する映画は未定です。

おしまい。