「フォロウイング」

これは傑作!とてつもなく面白い


  

映画はモノクロでもカラーでも長くても短くても、やっぱりストーリーがいい映画は面白い。
この監督(クリストファー・ノーラン)の前作「メメント」は上映時間中はずっと頭の体操を強いられているような映画だったけど、この映画もちょっとひねりが利いていてとてつもなく面白い(なのに、ご紹介するのが遅くなってしまい、もう上映は終了してしまった、ゴメンナサイ)。
会場は新梅田シティの梅田ガーデンシネマでした。レイトショーにも関わらず、20名ほどの入り。

上映時間はわずか1時間少し。でも、もっと長い映画を観ているような気がした。しかもモノクロ。この「フォロウイング」が「メメント」のベースになっていることは間違いない。「フォロウィング」を観て「面白い」と感じた人には是非ご覧いただきたいですね。

冴えない小説家志望の失業者ビルはひまを持て余していた。そこで、街ゆく全く見知らぬ人間を無作為に選んで尾行するという「遊び」で時間をつぶしていた。
この尾行ゲームは、毎日相手を変える、その人の勤め先や家を確認したらそれ以上深追いしないというルールをビル自身で決めていたのだが...。
ある日、興味を持った男性に対してビルはついつい深追いしてしまう。

「メメント」同様、ビルという一人称でこの映画は語られる。そして、時間が行ったり来たりして目まぐるしく時空間を駆けめぐるのだが、ビルの服装や髪型、そして顔に負った怪我などから、観ている側にも分かるようにはなっている。この辺りの小細工(?)はほんとうに上手いね。

映画に登場するのはたったの3人。 それなのに飽きることなく一気に見せるのはこの監督の才能なのだろうか?

映画館で見逃した方は近くビデオかDVDになった折りにでも是非ご覧いただきたい。
クリストファー・ノーランは要注意です。

次回は「約束〜ラ・プロミッセ」をご紹介する予定です。

おしまい。