「ハリー・ポッターと賢者の石」

原作を見事に映像化しています


  

みなさん。あけましておめでとうございます。
良いお年をお迎えされたでしょうか?
今年もこの「偽ジェル通信」ともどもよろしくお願いします(いつまで続くかわからないけど)。

長かったお正月休みもそろそろおわりですね。
私は年末に三泊四日で北京へ行ってきました。30日に帰ってから2001年の総括を書いて31日に配信しました。でも、思い立って大晦日に三宮へ映画を観に行ってしまいました。だから、2002年一番最初にご紹介する映画が2001年の最後に観た映画という、いささか歯切れの悪い事態になってしまいました。

大晦日の朝に新聞を読んでいたら、三宮にある三宮国際松竹で朝の9:30から「ハリー・ポッターと賢者の石/字幕版」を上映する時間割と書いてある。今から充分間に合うので出掛ける。
ところが、劇場に着いてみると9:30からは「吹替版」で「字幕版」は10:20開始だと書いてある。あの新聞は誤植だったのかなぁ(帰ってから確認するとボクの勘違いだったけど...)。後の予定も詰まっていたので「吹替版」を観ることにする。

チケット売場は空いていたんだけど、劇場内は開始20分前にしてもうほぼ満席。ポッター人気恐るべし! 「吹替版」だけあって子供が多い。一人で来ているおっさんはボクだけだ。予告編も無く、いきなり本編が始まる。

原作の雰囲気を忠実に再現している。
特に主人公の子供三人組はなかなかいい。ボクはロンが気に入りました。ロンの愛玩動物に兄からのお下がりで年老いたネズミがいたと思うんだけど、それが出てこなかったのがちょっと残念だったけど。

ここでこの映画の筋を説明しても仕方ない。
この映画の凄いところは、原作の小説を読むだけではわからなかったいろんなことがきっちり映像化されているところだ。例えば「クィデッチ」という魔法のほうきにまたがってボールを奪い合う(?)スポーツもしっかり見せてくれる。ボクの想像とはちょっと違ったけどね。このチームに女子がいることは知らなかった。
それに、ホグワーツ魔法魔術学校にはちゃんと黒人の生徒もいる(アジア系はいないようだったけど)、寮の内部もちゃんと見せてくれている。

ただ、この映画を観てしまったら、今後ポッター作品の続きを読むときに、もう自分の頭の中で「想像する楽しみ」は奪われてしまったと言えるだろう。校長先生も食堂の雰囲気も、ハグリットもみんな何もかも映画のイメージが先行してしまうから。これは少し(大いに?)残念なことです。

必見の映画ではないかもしれないけど、観て損のないかわいい映画に仕上がっています。ほんとはこんな映画こそテレビのモニターで見るのではなく、映画館の巨大なスクリーンで観ていただきたいのですけどね。

次は密かに大人気だとウワサが先行している地味な映画「メメント」を観に行く予定です。

おしまい。