「コレリ大尉のマンドリン」

悲惨な戦争が媒介する恋もある


  

試写会に行って来ました。
招待券は三国小町さん(偽名)にいただきました。ありがとうございました。
会場は梅田のシアター・ドラマシティ。ここは傾斜がある会場で、映画も観やすい。座席もいいしね。

観てきたのは「コレリ大尉のマンドリン」。ヒロインにはこのところ人気が出てきてボクもお気に入りのペネロペ・クルスが出ています。なかなか「好」です。原作はイギリスで書かれた大ベストセラーだそうで、なんだか読んでみたくなりました。

自分の娘が婚約するという。父親は娘に「お前は外国人と結婚した方が幸せになるような気がする」とか「あの男は頭のいい女房にはいい顔はしない」などと言う。
また「あの子の母親には婚約者がいた。俺はその婚約者に殺されかけて、一時この島から逃げ出していた。この島は天災や人災、そして戦争などで何十年に一度はたくさん人が死ぬ。先の計画は立てない方がいい」とコレリ大尉に言う。
変なオヤジかも知れないが、ほんとは達観したところがある良くできた父親だ。

娘は出征した婚約者に100通もの手紙をしたためる。でも、返事はただの一通も帰ってこない。次第に募る不安、そして自分に対する猜疑心。ぼろぼろになって帰ってきた婚約者に問う「どうして返事をくれなかったのか」と。「ボクは字が読めない」。彼女の顔には驚きととまどいが広がる。

初めは単に侵略者として見ていた。そして軽薄で遊び好き、大砲を撃つ訓練よりも歌を唄っている方が好きな連中と軽蔑していた。
でも、やがて繊細で教養があり音楽やダンスが好きで、細やかな気遣いができ、愛情を持っている人だとわかってくる。

だが、戦争は続いている。美しいこの島も戦場になるのだ。凄惨な場面が続き、戦争は終わっていないと思い知らされる。戦争とはいったい何なんだろう。国のために人と人が向き合って殺し合う。向けた銃の先には何があって、誰がいるのか。

試写会にご招待していただいたので書くのではありませんが、いい映画なので是非スクリーンでご覧下さい。9/22から泉の広場を上がったところの梅田ピカデリーで公開予定です。
ニコラス・ケイジはもっとマンドリンを弾くのかと思ったらあんまり弾かなかったのが、ちょっぴり残念。

もう読み終わってしまいましたが、もうすぐ公開される映画「ブリジッド・ジョーンズの日記」の原作。正編と続編2冊の計3冊でてるけど、これがなかなかオモシロイ。映画は前作の「ベティ・サイズモア」でボクのハートをつかんだレニー・ゼルヴィガー(庶民派といわれてますが)が主演。ブリジッドの役にぴったり。ひょっとしたら映画はアカンかもしれないけど、本はオモシロイので是非ご一読ください。男が読んでもオモシロイよ。

おしまい。