「猿の惑星/PLANET OF THE APES」

手の込んだ特殊美術に心を奪われる


  

楽しいことや、いいことはなかなか向こうから手を振ってやって来てはくれないが、都合の悪いことや悲しいことは突然やって来る。
姉と姉の子供二人、そして母親を乗せて六甲山へドライブに出掛けた(たまには姉孝行と親孝行もしないとね)。途中から、どうも今日はエンジンの調子が良くないなとは思っていた、加速が悪い。でもそれは5人も乗っているからだと思っていた。やがて、ボンネットの隙間から白い煙が! それでもまだ「こんないい天気なのに、霧を切って走っているのかな」なんて呑気に考えていた。でも、ちょっとおかしい。パネルの水温計を見ると、針が振りきっている。「これって、オーバーヒート?」
その後、母親達はバスで下界に返し、苦難の道を経て、なんとか自走して日産プリンスにピット・イン。悲しいやら、情けないやら。
これで、もし廃車にでもなろうものなら、残念で仕方ありません。プリンスもお盆なので、営業マンがいるだけで工場はお休み。ハッキリしたことが判るのは来週以降になるそうです。
本日の教訓。ケチらずにJAFには入りましょう、始業前点検はしましょう、走行中メーター類は常にチェックしましょう! 以上。

で、今回観たのは「猿の惑星/PLANET OF THE APES」。お盆休みのまっただ中ということもあって、三番街シネマは凄い人出です。ボクは前売り券を持っていたから良かったけど、当日券を買う人は暑い中随分外で並ばなければならなかったようです。ちなみに「千と千尋」を観たい人は、もっと覚悟が必要ですよ。上映開始時刻は朝の9:30。劇場内はほぼ満席。

謎の惑星に辿り着いたら、その星は知能と言語を持つ猿が支配し、人間が「害獣」として扱われていた、という設定は原作と同じ。
猿の役で出演している方々の、歩き方や動作は、随分と訓練されていて、ほんとに猿そのものです。顔などの特殊メークもさることながら、この動きがほんとに迫力がありましたよね。二本の足で歩くより、前屈みになり手をついて歩く(走る?)方が早そうなところがリアルですよね。

「どうだかなぁ」と思うシーンもあったけど、全体としては良く出来ている娯楽大作だなぁ。こういう映画を平気な顔をして作ってしまう米国映画産業の資金力というか底力は凄いなぁ。ちゃっちぃ部分は全然ありません。

現地人の女の子が、主人公とほぼ行動を共にするんだけど、この子の果たす役っていったい...。それと、主人公はどうして現地に留まらなかったのでしょう? ムリして地球へ戻る必要はなかったような気がします。
ラストシーンのインパクトは、前作の方に軍配が上がりそうですね。
ボクは映画の一番最初。出演者や、プロデューサー、監督などの名前が次々にあらわれる時のバックに流れている映像、多分、猿たちの鎧甲(?)に描かれている装飾だと思うのですが、そのデザインが一番気に入りました。

おしまい。