「アタック・ザ・ガスステーション」

カラッと面白い


  

韓国から帰ってきてから悪性の風邪を引いてしまい、熱はないのだけど、痰がからんだ咳が止まらない。これはこれでつらくてシンドイ。
昨日から「龍角散」を服用しはじめて少しはラクになりました。「龍角散」を飲むと20〜30分は咳が止まるんやな。

今回観てきたのは韓国映画「アタック・ザ・ガスステーション」。韓国では若者を中心に、かなりヒットしたみたいですが、日本ではどうかな。
実は、この日が上映最終日でしかも最終回。会場は新梅田シティのシネリーブル(ここは最近、香港や韓国の映画を多く上映してくれます)。で、観客はボクの他には、若いアベックが一組だけ。淋しいなぁ。

街のコンビニで暇つぶしにカップ麺を食べていた20代半ばの若者4人が「一暴れするか」と言って、近くにあるガソリンスタンドを襲撃するというお話し。
最初の襲撃(強盗?)は上手くいき、店の看板やディスプレイを粉砕して、売上金を奪って逃げる。

この一回目に味をしめたのか、数日後、この4人組はまた同じガソリンスタンドを舞台に「一暴れ」する。
同じ場所を二度も襲撃しないだろう呑気にセキュリティを強化していなかった社長は自分の不運を嘆くばかりだ。でも、今回はちゃっかり売上金の札束は別の場所に隠している。

今回は簡単に現金を手に入れられなかった4人は、社長と高校生のアルバイト3人を監禁して、居残る。
はた目から見るとガソリンスタンドは営業中だから時々お客さんがやって来る。でも、今夜のこのスタンドは「満タンのみ。支払いは現金」という方針だ。この方針に背く客は縛られて車のトランクでお休みいただくか、バイトたちと一緒に監禁されるかのどちらかだ。

お客さんとのやり取りから、次第にこの4人組の素性が明らかになっていく。

韓国の若者も日本のように「なんとなく、面白くない」という側面を持っているんやな、そんなことが良く解る(?)映画になっています。「だから、どうしてん」と問われると答えに困るけど、ボクは凄く楽しめました。
最終日にたった3人の観客相手に上映される映画ではないと思うんですけどね。

「チング」で主演していたハ・ソッチュことユ・オソン、「美術館の隣の動物園」でウナさまの相手役をしていたイ・ソンジェが好演しています。

おしまい。