「ラブゴーゴー」

台北の恋模様


  

山を歩いていると、一番気になるのがクルマや単車の排気音。自分では山の奥深くまで歩いてきたと思っているのに、こんな音が聞こえてくると、一気に気分が萎えてしまいます。次に水の音。そして、聞こうと思わないとなかな耳に入ってこないのが野鳥たちのさえずり。しんどかったり、考え事をしていたり、地図を開げていたりすると聞き逃してしまうことが多いんだけど、耳を澄ますといつも何かの鳥が鳴いている。たかお先生は持ち運びOKの図鑑を購入。ボクも頑張って勉強しよう。でも、野鳥たちはボクたちが近づいていくと姿を隠してしまうねんなぁ。

さて、
「チャイニーズ・オデッセイ」の3作品をしっかり観たので、そのご褒美に無料で観てきたのは、97年の台湾映画「愛情来了(=ラブゴーゴー)」。会場はもちろん扇町ミュージアムスクエア。2/24(金)19:10からの1回のみの上映のせいなのか、いい映画だからなのか、理由は判らないけど、押すな押すなの超満員。座席の数が60の小さい劇場に100名は入っていたでしょうか。凄いね。ボクはなんとか座れましたけど。
ボクは以前に観ているので、今回が2回目。話の伏線とかで、くすくすと笑い声が上がったりしたので、今日初めてこの映画を観るのではない方が少なからずいたように思います。

恋愛って、ハタから見ているとそうでもないけど、当人たちに取ってみると、とても残酷なものなのね。パン職人のアシェンの場合は、恋愛まで行ってなくて、片想いというか、憧れやね。そんなアシェンの切ない気持ちが、ボクに手に取るようにビンビン伝わって来る。脚本の良さなのか、演出なのか…、いい映画やなぁ。
リリーにとってはこの恋愛は、残酷以外の何物でもない。ひどく傷つき、自己嫌悪に陥り、バーガーキングでヤケ食いする彼女が目にする携帯電話は、リリーに新しい出逢いをもたらしてくれるのでしょうか? 次はいい人に出会えたらいいね。

で、
今日のこの映画は「ラブゴーゴー」のビデオとDVD発売記念の上映だったようで、3/23に発売されるようなので、チャンスがあればレンタルしてみて下さい。ちょっとほろっとさせられて、笑わせてくれる、いい映画ですよ(オススメ)。

おしまい。