「オー・ブラザー!」

古き米国南部を巡るロードムーヴィー


  

今週は朝こそ冷え込みましたが、昼間は青空が広がるぽかぽか陽気で、仕事しているのが嫌になるほどの天気でしたね。
月曜の晩に観てきたのはコーエン兄弟の話題作「オー・ブラザー!」。会場はテアトル梅田。前回テアトルに行ったときには立ち見も出ていたようですが、公開されてから3週目のこの日は30名ほど入りでした。

なかなか良くできた映画で、ツボを押さえた作品。何度も声を出して笑ってしまいました。音楽もなかなか良い。でも、ちょっとまとまり過ぎてるかな、期待を裏切られた訳じゃないけど、こんなもんだろうなと思っていた以上の出来でもなかった、のも確かです。デートで観るのにはもって来いですよ、必ず楽しめるっていう意味ではね。

1930年代のアメリカ南部が舞台。この頃って、みんな当たり前のようにオーバー・オールのジーンズをはいてるんだなぁ。帽子も必ずかぶってるしね。
刑務所から脱獄してきた三人組。この三人のキャラクターがちゃんと描き切れているのが上手い。リーダー格にはジョージ・クルーニーでこのおっちゃんの伊達男振りがいいんだよなぁ。
現金輸送車から奪った大金を隠した谷間がダム建設で沈んでしまう!その前にお宝を取りに行くために脱獄したんだけど...。
途中でさまざまな事件(?)に巻き込まれて、歌手デビューはするし、洗礼は受けるし、銀行強盗に巻き込まれたり、執拗な謎の保安官に火攻めにあったり、カエルにされたり、変な聖書セールスマンにカツアゲされたり...。
それでも、目的地にはたどり着けない。一風変わったロードムーヴィーになってるんだなぁ。次第に脱獄したホントの理由が分かってきて、そこに州知事選挙やKKKの謎の集会が入り込んできて、もう大変。

スピーディに物語が進行して、ほんとに楽しいですよ!

おしまい。