「心の香り」 |
心が通うと見えてくるものがある |
先週の金曜は東京へ出張。土曜の夜は東京で泊まり、土曜は静岡の磐田へ行きました。もちろん目的はサンフレの応援。ジュビロ磐田スタジアムへ行くのは今回が2回目になります。前回は数年前で、ジュビロにこてんぱんにやられました。思えば、サンフレが96年にサントリーシリーズで優勝を決めたのはこの磐田スタジアムでした。当時はジュビロがこんなに強くなるなんて思ってもみなかった。当時プレーしていてこの日も出ていたのは、途中出場の森保だけですね。今回はジュビロ相手に善戦したものの0-1で負けてしまいました。今週末のアントラーズ戦でリーグ戦は終了。なんとか最終戦には勝って欲しいものです、上手くいけば2ndステージは3位の可能性もまります。
さて、今回観てきたのは天六のホクテンザで続いている「中国映画セレクション2001」。そのなかで「心の香り」です。1992年の大陸の作品ですね。
京劇俳優だった祖父(朱旭)のもとへ孫の京京(チンチン)が夏休みを過ごすためにやって来る。都会で暮らす京々の母親(祖父の娘)と父親が別居してしまい、京京の面倒を見ることが出来なくなったからだ。
祖父を悩ませているのは京京一家のことだけではなかった。川をはさんだ隣村に住む裕福な未亡人・蓮(この人なかなか上品でいいおばあさんの役をしています)と周囲も認める交際をしていて、祖父は元気なうちにそろそろ再婚してもいいかな考えていた。ところが、死んだと思い込んでいた彼女の夫から40年振りに台湾から便りが届いたのだ...。
広東省の田舎町の風情。蓮の感情を押し殺しながらも芯の強さを感じさせる演技。京京と隣に住む少女との交流。ラスト近くで見せる京京の凛々しい踊りっぷり。朱旭の頑固じいちゃん。全てが素晴らしく仕上がっています。
売ってしまうつもりで街に持ち出した家宝の琴を片手に、耳にした凛と響く少年の唄声のもとを探して走り出す朱旭の表情が忘れられません。
残念ながらホクテンザでの上映は終了してしまいました。チャンスがあれば是非ご覧いただきたい作品です。 おしまい。 |