「ROCK YOU![ロック・ユー!]」

お姫様がもう少しかわいかったらなぁ


  

すっかり晩秋の趣ですが、皆さんお元気ですか?
ボクは最近兵庫県西部をうろうろしているのですが、瀬戸内側の平野部でも街路樹がきれいに色づいて美しい姿をみせていますし、田舎のバス停や駅で待っているときも寒さを覚えるようになりました(神姫バスの売上げに貢献してるなぁ)。

さて、先週の金曜日に観てきたのは「ROCK YOU![ロック・ユー!]」。舞台の2/3はフランスなんだけどみんな英語を話しているというアメリカ映画なんですね。
痛快で面白い! 何度でも観たくなる! そんな青春・スポ根映画なのです。
でも、ひとつどうも気になる点があるのね。それは主人公が一目惚れする高貴なお嬢様があんまり「かわいくない」という重大な問題なのです。ヨーロッパという設定なのに、このお嬢様と付き人(?)だけはどうもオリエンタルな顔立ちなのも気になる。この役柄なら、ルックスのいい若い女優さんはハリウッドにいくらでもいると思うんやけどなぁ。

そんなことが気になりながらも、この映画の面白さはストレートで、何と言っても「ノリ」がいい。 中世の欧州では、騎士が各地で開催される大会を転戦して腕試しと武者修行を行うのが恒例だった(らしい)。 老ナイト(騎士)の従者だったウィリアムスは、主人が試合直前に急死したのを受けて、自分が貴族になりすまして「馬上槍試合」に出場する。 この大会で準優勝したのをきっかけに、ウィリアムスは貴族の騎士になりすまして、各地の試合に臨み、連戦連勝していく。
この馬上槍試合がごっつい迫力で、この試合がこの映画のメイン・テーマになっている。鉄でできた甲冑に身をくるみ(馬にも鎧を付けさせている!)、4mほどの長さの砕けやすい木でできた槍を携えて、全速力で馬を走らせ、すれ違いざまにこの槍で相手を突くのだ。
試合は3回戦制で行われ、相手を上手く突ければ1ポイント、兜を突けば2ポイント、落馬させれば3ポイント。
特設会場が用意されていて、周囲にはスタンドが囲み、満員の観衆は手拍子や足踏み、そしてウェーブ。熱狂して試合を観戦している。

とても史実に基づいているとは言えない(のだと思う)。でも都合良く現代風にアレンジされている人間模様にコスチューム、そして音楽。全部がいい方向を向いて良くできた一大エンターテイメントに仕上がっています。
2時間を超える上映時間ですが、そんな長さは気にならないほどあっと言う間に映画は終わってしまいます。
‘決闘血が上がる’というキャッチどおり、スカッとしたい人にはお勧めの快作ですね。
梅田のOS C.A.P.でもう暫く上映中。お客さんの入りは良くなかったけどね。

おしまい。