「紅いコーリャン」 |
紅、紅、紅 |
この金曜の夜に行ってきたのは「中国映画セレクション」というタイトルで特集上映されている天六(天神橋筋六丁目)にある「ホクテン座」。初めて行く劇場。80名定員で、30〜40名ほどの入りだったからそこそこですね。
「初恋のきた道」で子が親のことを語ったように、この「紅いコーリャン」(1987年制作)では孫が祖父母のことを語っている。
「紅」が鮮烈だ。 物語りは、二つのパートに別れている。
最初のストーリーは、人里離れた荒野にポツンと建つ造り酒屋に娘(九児/若き日のコン・リー)が嫁ぐシーンから始まる。娘を載せた輿が野を越え、山を越え、そして広大な見渡す限り広がる野性のコーリャン畑を越え運ばれていく。
そして二つ目のストーリーは、抗日の話しだ。九児は急死した主人の跡を継ぎ、酒造業は一層の繁盛をしていた。コーリャン畑で結ばれた男との間に男の子をもうけ、今は腕白盛り。そんなところへ土足で踏み込んできたのが、日本軍の兵士たちだ。
酒屋の番頭さんは、どこかで見たことがあると思っていたら思い出しました。「山の郵便配達」で主演のお父さんです。この人、渋くて味のある役者さんですね。あと、人足で後に酒屋の主人になる人を演じているのは、確か「こころの湯」で阿明(アミン)役の人のお兄さんだったのではないかな(間違っていたらごめんなさい)。
ちょっと衝撃的な映画ですが(どう「衝撃的」なのかは書けていませんが...)、チャンスがあれば是非ご覧下さい。残念ながら天六での上映は終了してしまいました。 おしまい。 |