「反則王」


  

今日は「木枯らし」1号が吹いたのかな? 日中も冷たい風が強くて、すっきりしない天気でしたね。ほんとに風邪が流行っているようです。皆さんはお元気ですか?

ずっと楽しみにしていた、ソン・ガンホ主演の韓国映画「反則王」をパラダイスシネマで観てきました。この土曜が関西での公開初日でしたから、今日は3日目。月曜の最終回だから仕方ないのかな、お客さんはボクを含めて9名と大いに悲しい状況でした。

「楽しみにしていた」割には、映画そのものも「もうひとつ」で、ちょっとがっかり。着想もいいし、キャスティングもいい。でもなんか歯切れの悪い演出と中途半端なストーリーで、感動にはほど遠い出来だと思う。
途中で切れて会社を辞めてしまう同僚はどうなるのか? その彼が進めていた融資の話は? ソン・ガンホのマドンナや館長の娘への片想いはどうなるのか? ソン・ガンホのお父さんはいったい? などなど途中で放ったらかしになってしまうエピソードも多いし、だいいち、ソン・ガンホはこの後いったいどうなるのよ!
公開前にチェックしていたweb-siteでは、どこもこの映画をいいように書いていたんだけどなぁ。ボクには残念ながらそうでもなかった。

それでも、随所にキレのいい場面もありました。
プロレスの試合シーンがなかなかの迫力。これは良く頑張っているよ。このシーンがウソ臭いとこの映画は台無しになっていたけど、試合のシーンで締まりました。
試合中「あっ、シム・ウナだ」なんて叫んで、相手レスラーの気をそらして攻撃する(その後、コ・ソヨンやチョン・ドヨンの名前も!)。
また、出演者も豪華。ソン・ガンホは「シュリ」や「JSA」のイメージが強いと思いますが、こんな役もできるのですね。時々声が裏返っちゃうのがかわいいねぇ。館長役には「tell me something(カル)」でハン・ソッキュウの上司で殺されてしまう刑事役だったチャン・ハンソン。「リベラ・メ」で最後に死んでしまう気のいい消防士を演じていたパク・サンミョンも同僚のレスラーで出ています。

ボクは、職場のマドンナに振られて(?)、ソウルの街角をウルトラ・タイガー・マスクのマスクを付けたまま走るシーンが好きです。
こうやって書いていると、「ほんまは面白かったんかなぁ」って気もしてきたけどね。

おしまい。