「ダンボールハウスガール」

上っ滑りした映画


  

先週は水曜から土曜まで絶好の行楽日和が続きましたね。昼間は汗ばむ陽気で夜は涼しい(寒い?、一日の中での気温差が大きいので風邪をひいている人が多いですね。お気を付け下さい)。ほんとにいい季節。
でも、今朝はどんより曇っている。その中、六甲の裏側にある「鬼ヶ島」という山を歩こうと朝の6時に出発したのだけれど、有馬は雨。ウィンドウに雨粒が叩き付けられるような雨ではなく、細かい雨がウィンドウにまとわりつくような、空気中に細かい雨が漂っているような雨だ。残念ながら断念して帰ってきました。「鬼ヶ島」はまた次回ですね。

さて、金曜(10/26)の夜に観てきたのは「ダンボールハウスガール」。ほんとはあんまり観る気はなかったんだけど、レイトショーの映画(「OVER SUMMER」)を待つ間だに観ることにしました。
主演は米倉涼子。
ボクが知っている数少ない日本人の芸能人のうちの一人です。彼女を何故知っているかというと、カネボウ化粧品のポスターに使われているからなのです。みんなも知ってる? このポスターに使われているモデル、ボクは香港の女優さんセシリア・チャンだと思っていたのね。セシリアの映画は日本でもゾクゾクと公開されているし「カネボウもやるなぁ」って思ってそうさんに話したら「あほやなぁ、あれは米倉涼子っていう日本人やで!」。ネットで調べたら、確かにそうでした。でも、あのポスター、ほんまにセシリアによう似てる。

この映画に出ている米倉涼子はセシリア・チャンに全然似てなかった。でも、べっぴんさんやけどちょっとはすっぱなところがあるところはセシリアに似てなくもないかな。

映画そのものは、一言で言うと「もうひとつ」。
どうしてもう一つだったかと言うと、何も伝わってこなかったからかな。この映画を作った人たちも、観る人に伝えたいものも無かったんとちゃうかなぁ。
ホームレスになるくらいなら、友達や親に頭下げてすがるのが普通の人間の考え方やと思うけど、妙にプライドが高くて親や友人にはすがらない。でも、普通、プライドが高い人間がホームレスになるか!
辿り着いたぼろい教会とダンボールハウス村では、見た目はみんなボロを来ているけど妙に小綺麗だ。

映画は確かにみんな「作り話」だ。でも、観ている側に「でも、ひょっとしたら、ある話しかもしれへんな」って思わせる(納得させる?)部分がないと、映画に入っていけない。
この映画はウソのつき方がヘタ。だから、映画に入っていけない。

なんか全てが「上滑り」していて、映画の中の出来事がすべて表面上のことしかとらえていない。表面上って言うのは「きれい事」。
ホームレスのこともそうだし、中学生のイジメもそうだ。どうやって「落とし前」付けたんだ?

もう、上映は終了してしまいました。そのうちビデオにでもなるでしょうから、よっぽどお暇な折りにでもご覧下さい。
さて、今日はフットボール観戦だ!ガンバレ、ギャングスター!

おしまい。