「RUSH!」

思わずニヤリ。ひねりが効いた怪作


  

二日連続でやまを歩くと、翌日はさすがにしんどい。でも、起きてみると今日もいい天気。やっぱりどこかへ行こうかなって気もするね。それぐらいこの三連休は気持ちのいい快晴だ。

で、木曜のレイトショーをテアトル梅田へ観に行った。映画のタイトルは「RUSH!」。日本の映画です。
何年か前にこんな事件が実際にあったような気がするけど、最近は刺激的な事件が多すぎて、いちいち覚えていない。焼き肉チェーン店を経営する男の娘が店の従業員とグルになって狂言誘拐をし、父親から身代金を奪おうと計画する。
従業員のうち日本人は哀川翔、あとの二人は韓国人(?)。娘役はキム・ユンジン。この人は「シュリ」でシュリの役をしていた女優さんですよ、こんなコミカルな演技も出来るんだ。また彼女は日本語のセリフはない。全てハングルのセリフで、彼女のセリフには字幕が付いています。

父親から5,000万円を奪ってめでたしめでたしのはずだったのが、身代金の受け渡し場所にあったのはお金ではなく社長の死体だったから大変。
この狂言誘拐とは全然関係のない所で、悪徳刑事二人組や、女房に逃げられたサラリーマン、その女房の愛人のホスト、ミルマスカラスだったと名乗る元プロレスラーの外人などが映画中に入り乱れてきます。
ストリーは途中で、大きくブッ飛んで、焼き肉屋の娘と一緒に逃げる哀川翔は隅に追いやられてしまい、大きく「???」が点灯する。時間の軸もあっちにいったりこっちに行ったり。物語が大きく破綻するかに見せかけておいて、最後には思わず「にやり」としてしまう、ほんとなかなか憎い演出になっています。
(でも、詳細はとても文章では書き表せません! 観てのお楽しみですね。)

心の底から大笑いする映画ではないけど、ひねりが効いていて、しかもハングルが飛び交い、日本映画ではないような作品です。
悪徳刑事役で出いいるのが阿部寛。この人香港映画では何度も観たことあるけど、日本映画で観るのは始めてでした。それに、知らなかったんだけど、この映画に出ている哀川翔も柳葉敏郎もボクと同い年やねんなぁ。ちょっとびっくりしました。
残念ながら「RUSH!」は9/21で上映は終了。そのうちにビデオかDVDになるでしょうから、その時にでもレンタルでお楽しみ下さい。なかなか面白いよ。

おしまい。