「私が愛したギャングスター」

アイルランドの「ルパン三世」


  

新年好!
皆さん、お元気でしたか?21世紀に入ったけど相変わらずの毎日ですね。
地区版の編集も次々に落ち着いたようですね。たかお先生、モリアキ部長ご苦労様でした。派遣に来ていただいたスタッフの皆さんもご苦労様でした。社内は随分淋しくなってしまいました。
子供の頃は「21世紀になったらこんな風になっているんやろな」といろんな想像をしてたんやけど「なんか、あんまり20世紀と変わらへんな」というのが正直な感想ですね。21世紀にはみんな金属で出来たボディ・スーツを着て、背中には箱形のリュックを背負って空を飛んだり、クルマが進化して地面とちがって空を行き交っている、なんて思ってたけど、実現してへんな。家事はみんなロボットがしてくれて、ヒトはチューブに入った宇宙食(?)を摂取している...、なんてね。20年後にはどうなっているかわからへんけどね。唯一モーレツに進化したのは携帯電話。ここ2、3年で一気に加速したよね。ぼくでもi-mode持っているくらいやもん。

さて、21世紀最初に観る映画を何にしようかと考えていたんやけど、この日が上映最終日だった「私が愛したギャングスター」というイギリス映画をテアトル梅田に観に行きました。最終日の最終回だからどうかなと思ってたのですが、立ち見こそ出なかったもののほぼ満席状態でした。
アイルランドのダブリンで、国民的スターだった義賊の活躍を描いた作品。パンフによると『アイルランドのルパン三世』と表現されているけど、それも頷けます。ルパン役がリンチ(ケヴィン・スパイシー)なんだけど、このハゲ上がったオッサンがなかなかかっこええねん。このリンチのキャラクターだけで映画にグイグイ引き込まれてしまいます。銭形刑事や五右衛門もちゃんといますよ。
でも、どうしてリンチが義賊なのか、警察をおちょくる(権力に逆らう)のかもう少し丁寧に説明して欲しかった。奥さん達はなぜリンチに強盗をやめさせないのかとかもね。リンチの生活が良すぎて、これじゃあ観ている方もカンタンには共感でけへんで。最後のオチもある程度予想できた範囲だけに、なんか納得できないというか快哉は叫べないよね。でも、アニメのルパンだと思えばこんなものかナ。ちょっとニヤニヤしながら劇場を後に出来ます。出番は多くないのですが、リンチの2番目の奥さんがなかなか良かった。今夜で終わりかと思ってたら、しばらくテアトル梅田でレートショーで公開されています。
次は早く見に行かないと終わってしまいそうな「バトル・ロワイヤル」か「パーティー7」か「キャラバン」「流星」「ただいま」「三文役者」に行きます。今日の予告編では「6ixtynin9」「ギャラクシー・クエスト」そして2000年のカンヌでトニー・レオンが主演男優賞を取った作品「花様年華」が良かった。しばらくは観たい映画がメジロ押しですね。

このところ寒い日が続いています。体調には気をつけてお過ごし下さい。

おしまい。