「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 |
どうしようもない『悲劇』 |
いよいよ今年も大詰めですね。皆さんお元気に「年の瀬」をお迎えでしょうか? さて、映画って「こんなところになんでこんな幸運が転がっているの!」とか「こんなことあるわけないやん!」というストーリーがとっても多いよね。絶体絶命のピンチに奇跡が起こったりして、ヒーロー(ヒロイン)は満面の笑顔でエンディング、ってな具合に。でも、この映画は違います。あんまり予備知識無しで観たので「いつになったら助けが来るのか」っと思っていたら、全く予想外のエンディングを迎えてしまい「こんなのありか?」っと絶句してしまい、前回とは違う涙を流してしまいました。 あまりにも悲しくて、かわいそうで。 確かに、健気に生きていく主人公に感動したけれど、あまりにもこの映画には「救い」が無さ過ぎる。こんな話は、わざわざ映画にしなくても連日新聞の社会面をにぎわしている事件と一緒じゃないか。映画を観終わって、パンフレットを購入して読んだけど、評論家はきれい事を並べていたけど、一体作者は何のためにこの映画を作って、何のために観客に観せたのだろう? いつかその「意図」が私にもわかるかもしれないけど、今は解らない。 「この人いいなぁ、存在感あるなぁ」と思っていたらカトリーヌ・ドヌーヴでした。やっぱりなぁ。 アン・ハッピーな映画なのでオススメしません。特に、正月に入ってから観るとドヨヨ〜ンと暗い正月を過ごせること請け合いです。そうなりたい方はご覧下さい。この映画で、今年を締めくくるのは「何かなぁ」って感じ、去年も後味の悪い「シュウシュウの季節」がラストだったなぁ…。
さて、ということで、今年、2000年は50本の映画を観ましたが、「輝く、第2回・偽ジェルソミーナ通信大賞」は...。
じゃ、来年もたくさん映画を観ましょう。 おしまい。 |