「カル」

謎が謎を呼ぶ、スリラー映画


  

三連休の中日、土曜日は映画のハシゴ。「フォーエバー・フィバー」を観た後、用事のある井上とは西宮で別れて、堀内と二人で神戸から大阪へ転戦。梅田はOS劇場へ、この日ロードショー初日の韓国映画「カル」(原題:tell me something)。劇場へ着いてみると、映画館はOS C/A/Pから広いOS劇場へ変更になっていて、しかも、ロビーには長蛇の列が!
韓国映画人気なのか、私のようなシム・ウナ様目当てなのか、「シュリ」にも出ていたハン・ソキュウ人気なのか? でも、結局150名程度の入りで満席にはなりませんでした。

この「カル」、主演は「八月のクリスマス」コンビのハン・ソキュウとシム・ウナ様。でも、作品の感じは全く違います。(以下「ネタバレ」させていないので、これから「カル」を観ようとお考えの方でも安心してお読みいただけます)

ほんま、何が何だか解らないうちに、バラバラ死体がどんどん出てきて、別に怖いというわけやないけど、ドキドキハラハラして、一気に映画の世界に吸い込まれて行きます。「次はどんな死体が出てくるんやろ」って。ハン・ソキュウ演じる刑事が、エレベーターに閉じこめられて、エレベーターの天上から大量の血とバラバラ死体が落ちてくるという彼の夢のシーンは圧巻。でも、シム・ウナ様が刑事役のハン・ソキュウに自分の話しを語り始める頃から、何故か急に物語は、なんかぬるいって言うか、結末を急ぎすぎているっちゅうか、話をこじつけているというか...。ラストに近づいて行けば、近づいて行くほど、ストーリーに「ほころび」が目立つようになっていく気がします。

決して、面白くない映画ではないのですが、観終わったあと、頭の中には大きな「?」と欲求不満が残るのは確かです。もう少し丁寧に、分かりやすく、しかも前半と同じ様な緊張感やテンポで全編を作って欲しかったなぁ。冒頭の20〜30分はとっても良く出来ているので、後半は編集の仕方が問題なのかなぁ。

少し「かげ」があって、表情がほとんど変わらない冷ややかな役のシム・ウナ様が素敵。彼女が、何を考えているのか、またどう思っているのか、もう少しきっちり表現して欲しかった。そうすると、頭の中にある「?」が少しは小さくなったかもしれへんなぁ。なんて、書きましたが、やっぱり、シム・ウナ様はごっついかわいくていいです。今回は「カワイイ」と言うよりも、どこか凄みさえ感じるほど「美しい」のです。

笑えて、楽しいという映画ではありませんが、観て損する映画でもありませんので、是非、劇場へ足をお運び下さい。梅田ではOS劇場かOS C/A/P(場所は同じです)で、あと2〜3週間は上映しているはずです。12月に入ると、アメリカ村のパラダイスシネマでシム・ウナ様主演の映画「美術館の隣の動物園」が公開されますので、こちらも是非どうぞ。

で、翌日曜日(11/5)は、久々に和歌山は加太へ鯛釣りに辻内と出掛けました。途中まで全くアタリが無くて、ボウズも覚悟していたのですが、「待てば海路の日和あり」で、どうにか30センチオーバーの鯛を釣ることができました。その時のガン、ガンと釣り竿を叩く感触が今も手のひらに残っています。こうなると、また釣りに行きたくなってしまうねんなぁ。秋はホンマに忙しい!
なんか、風邪が流行っているようです。体調には気を付けて下さいね。

おしまい。