「イギリスから来た男」

出てくる人たちはかっこいいんだけど、中身が薄い映画


  

いやぁ〜、ご無沙汰しています。みなさん、お元気でしたか?

10/6は、地震の影響で四国の田舎町で4時間半も釘付けになり、大阪に帰るにも帰れず散々な四国への出張となりました。地震があったときは、汽車の中で「爆睡」していて地震があったことには全く気が付きませんでした。金曜の遅くにようやく松山にたどりつき、ここで一泊。翌朝は松山城へ散歩に行き、ツバキの実を何種類か採集しました。松山は「秋祭」の真っ盛りで、街の至る所で太鼓が鳴り響き、御神輿が練り歩いていました。昼過ぎの飛行機で大阪に帰ってきました。あ〜しんどかった。

今回ご紹介するのは「イギリスから来た男」。予告編を見たときから「かっこええおっちゃんやなぁ」と思っていたのですが、やっぱりかっこええのがテレンス・スタンプ。どうってことのない年寄りなんやけど、あちこちに「凄み」を感じます。
1960年代に撮られた映画のシーンが随所に回想シーンとして使われていたり、同じシーンが何度も繰り返して使われたり、また、セリフが本人がしゃべっていないところで重ねられていたりと、斬新な手法が使われています。
このスタンプに命を狙われるのがピーター・フォンダ。彼そのものは、さしてかっこ良くないんだけど、住んでいる家が目もくらむような家で、なんとも羨ましい限り。特に、高台から突き出すように作られているプールが素敵です。いつかこんな家に住んでみたいなぁ。
ピーター・フォンダに誤って殺されてしまった自分の娘のために復讐するお話なんですが、なんかもう一つ緊迫感がないねんなぁ。スピード感がなくて、なんか盛り上がりません。アクション映画ではなくて、年老いたスタンプの心理映画だからかなぁ。結構たくさん人は死ぬんだけど、死ぬ(殺される)シーンはあんまり多くなく、結果としての「死」がこちらに見せられることが多いからでしょうか。

話しそのものもあんまり面白くないので、もう大阪での上映が終わっていますが、おすすめの映画ではありませんね。テレンス・スタンプがどんなかっこいいおっちゃんか確かめたい方やピーター・フォンダのファンの方には面白い映画だとは思いますがね。

おしまい。