「手紙」

韓国の人気メロドラマ登場、少し語りすぎ


  

9月25日の月曜日から、シム・ウナちゃんが映画のプロモーションで来日しています。今朝のスポニチの芸能欄に記者会見の模様が写真入りで報道されていました。この秋には彼女が主演した映画が2本もロードショー公開されますので、皆さんも是非映画館へ足をお運び下さい。ちなみに大阪で公開が決まっているのは「カル/tell me something」。もう一本は「美術館の隣の動物園/Art Museum by the Zoo」です。

さて、「アジアフェス2000」の最終日は、韓国映画の「手紙」。最終日だからか、予定人数をクリアしたからなのか、当日券1,000円のところを無料開放。前売り券持参者は払い戻しもしていました。ラッキー。座席はチラホラと空席が有る程度。時間ぎりぎりに会場に到着したので、あまりいい席には座れませんでした。
韓国では「8月のクリスマス」や「接続」とほぼ同時期に公開されたこの「手紙」。「シュリ」に抜かれるまで、興行成績第一位だったそうです。そんな前評判を耳にしていただけにとても楽しみにしていました。

予想以上に甘ったるいメロドラマでがっかり。あえて評価するなら「8月のクリスマス」の半分くらいの面白さかな。クライマックスでは、これでもか、これでもかと人の涙腺を刺激する仕掛けが用意されているんだけどね。でも、周囲の人が泣いていると、こっちももらい泣きするか、シラけてしまうかのどっちかなんやけど、今日の会場では、ハナをすする音さえ聞こえへんかった。大阪の人は冷たいのかな。

24日の午後からNHKの教育で「8月のクリスマス」が放映されていて、それを観たから、比較してしまって、余計こんな感想を持つのかもしれないけど、この「手紙」ってちょっと「語りすぎ」なところがあるねんな。だから、観ているこちらが考えたり、余韻に浸ってたり出来ない。あまりにも作り手から与えられ過ぎているように感じました。
でも、やっぱり韓国で大ヒットしただけあって、随所に見せ場が散りばめられています。彼女が落としたキップを拾って、彼女が乗った汽車を追いかけてタクシーを飛ばすシーンなんか、ちょっとジーンとしたし、羨ましかった。俺もこんなにストレートに自分を表現してみたかったなぁって。この映画を観て、涙を流さなくても、こんな風に人を愛してみたいなとか、愛されてみたいと感じる人はたくさんいたんとちゃうかな。

大学で助手をしている女性と森林研究所の職員が偶然駅で知り合い、恋をして、結婚する。だけど、幸せは長く続かない。彼はもう手遅れの「脳腫瘍」を煩っていて、ある日突然倒れてしまう。そして、死。残された彼女は仕事も手が付かず、自分も死んでしまおうとまで思い詰める。すると、死んでしまったはずの彼から手紙が届く...。というストーリーなのです。
森のなかにある二人が新婚生活を送る家はなかなかいいですよ。ちょっとリアリティには欠けるけど。こんな家で暮らせたら幸せだろうなっと「少し」思わせます。生活感というか生活臭はないけどね。
ヒロイン役の女性は初めて観る人ですが、なかなか美人の方です。名前はチェ・ジンシル、韓国の方らしい美人です。なんでも、今ジャイアンツにいる韓国人のチョ・ソンミン投手の婚約者だそうです。でも、シム・ウナちゃんの方がいいなぁ。

ところで、この週末は信州の蓼科へ行って来ました。生憎の空模様で、折角信州まで行って、テレビでオリンピック観戦・応援になってしまいましたが、半年ぶりに広島時代の仲間と会えて、ごっつい楽しい週末になりました。おみやげには「信州味噌」を買ってきました。そろそろ暖かい味噌汁が恋しい季節になりましたもんね。それに、女子マラソンには感動しました。高橋選手おめでとうございます。金メダル良かったね。

おしまい。