「クレイジー・イングリッシュ」

李陽先生の「熱い」プロモーション映画


  

今週いっぱいでとうとう8月も終わりですね。朝方はいくらか涼しくなったとはいえ、この暑さはいつまで続くのでしょうか?相変わらず、雨も少なくて、関西では渇水が心配です。

先週末にシネ・ヌーヴォに行って来ました。金曜の19:00からの回だったので「何人くらいかな」と思っていたら、20名の入りで、シネ・ヌーヴォにすれば「大入り」ですね。中国の映画ということもあって、中国の方も3名ほどいらっしゃいました。今回観てきたのは「クレイジー・イングリッシュ」。中国で今、最も「熱い男」(?)、李陽(リー・ヤン)先生のドキュメンタリーです。ドキュメンタリーというよりは「プロモーション」と言った方がいいような気もしますが、スクリーンからびゅんびゅん李陽先生の「ヤル気」(?)が伝わってきます。

李陽は「瘋狂英語・クレイジー・イングィリッシュ」という「画期的英語学習法」を開発した、「英語伝道師」。李陽の手法は、体育館やグランドに何千人から何万人単位で人を集めて講演会を行う、この会場で「金儲けのために英語を習得しよう!」と叫び、彼の開発した英語学習法のさわりを伝授するわけです。その会場は「故宮」であったり「万里の長城」だったりするわけね。李陽先生の身ぶり手振りに合わせて、会場中の子供達(解放軍の兵隊さんまでも)が英語を大声で叫ぶ、熱狂ぶりは圧巻です。
スクリーンには、彼の講演会の模様が、北京や上海だけでなく、黒龍江省や湖南省、新彊ウイグル自治区など田舎の会場も映し出されます。中国って広いなぁ。

李陽は英語の「教育者」でもあるんだけど、実は「ビジネスマン」でもあり、「瘋狂英語」の教材を売り歩いている側面も持っているのね。講演の合間にはスタッフに今日のプロモーションの結果を分析し、叱り、励ます。また、次の教則本の校正や打ち合わせにも余念がない、という具合に。この映画はこんな李陽の姿もしっかり捉えられています。
どうして英語を勉強するのか。その動機付けに「お金儲けをしよう!」を挙げているだけあって、会場のノリもいつしか最高潮に達してしまうワケ。この映画を通じて今日の中国の一端を知ることができます。李陽先生も熱いけど、中国そのものも熱いよ、と思わせる映画でした。

この映画、9/8までシネ・ヌーヴォで公開中。9/9〜22はモーニングショーで上映されます。中国に興味がある方はどうぞ。

さて、夏休み最後の日曜日に滋賀県の比良山系に初チャレンジ。登ってきたのは蓬莱山(1,174メートル)。「もう、死ぬかと思うほどしんどかった」。 3歩進んではあえぎ、5歩あゆんでは立ち止まり、10歩登っては汗をぬぐう。その繰り返し。六甲と違って、エスケープルートはないし、ここまで登ったら、引き返す方がしんどそう。「もう少し、もうちょっとだけ」って自分を騙しながら登ること約3時間。とうとう、やっと、ついに小女郎峠に到達。

この時の解放感はもう、なんとも言えません!

峠から少し下がったところにある小女郎ケ池で休憩。山上にある、ちょっと神秘がかった池です。早朝だけに私以外には誰もいない池の畔に立つと、今までの苦労も吹き飛びます(そんなワケないけど)。コンビにのおにぎりとカップ麺で腹ごしらえ、最後にコーヒーを飲む頃には、すっかり身体が冷えて、汗でぐっちょりの服を着ているこちらは寒いくらい。このころから、ガスに覆われて、眺望もなし。その後、疲れはてた身体を引きずって、蓬莱山を経て、ゴンドラに乗って下界へもどりました。やっぱり、1,000メートルを超えると山はなめたらあかんなぁ。

おしまい。