「オール・アバウト・マイ・マーザー」

どの女性も個性的で、魅力的


  

この前「全然五月らしくない」と書いたら、聞こえたのか、ここ数日は真夏を思わせるような青空が広がっています。おかげさまで、拙宅のスイカの苗もすくすくと育っています。ここ数日のような気候が好きだなぁ。昼間はサンサンと陽が照り、少々暑くてもかまへん。朝夕は15度か16度くらいまで下がってクーラーがなくてもぐっすり眠れる、最高やねぇ。

さて、今回はモリアキ総務部長がオススメの映画で、初めて「よかった」映画。「オール・アバウト・マイ・マーザー(原題:All Abouto My Mother)」。会場は「テアトル梅田」、60名前後の入りで、ほぼ満員状態。今、テアトル梅田は両館ともこの作品を上映しています。昨年、アカデミー賞「外国語映画部門」の受賞作ですね、スペインの映画。

17才の誕生日に息子を事故で失った母親エマが、本当は息子にすべて語るはずだった息子の父親を探しに、バルセロナへ旅に出る。バルセロナでオカマの旧友に出会い、かつての連れ合いロラを探し始める(熱心に探しているようには見えなかったけど)。エマはバルセロナで様々な女に出会い、彼女たちと接触していくうちに、息子に聞かせてやるべき「All about me (my mother)」を見つけていくというお話しですな。
見所は、エマがふれ合ういろんな女性たち。エマの強さが、一際目立つのですが、人間って強いだけでは生きては行かれへんねんなぁ。どの女性も個性的で、魅力的です。そのなかでも、若いシスターがなかなかええねん。気の強そうな、でも小さく整った顔がいいんやなぁ。

スペインに行きたくなるなぁ。バルセロナからマドリードまでは大阪から茨城ぐらいの距離ですか。どちらかの街にアパートを借りて、ひと月ぐらい暮らしてみたいなぁ。印象に残っているのは、何故か室内装飾。日本人の感性からするととても信じられないような大胆な壁紙が張ってあります。主人公の息子であるエステバンの部屋なんか、明るいあずき色だし、主人公エマがバルセロナで借りた部屋は大柄な紋様でハデハデ。でも、なんか周囲とマッチしているんだなぁ。観客の8割以上は女性でしたが、男性にもお勧めの映画です。もうしばらくはテアトル梅田でやっています。

次回は香港映画「美少年の恋」を久々のパラダイスシネマで観る予定。

おしまい。