「太陽の少年」

文革世代のやんちゃな青春時代


  

「俺もイタリアへ行きたい!!!!!」
どうして、新婚旅行はみんなイタリアへ行くのかなぁ。また、披露宴をしない場合、祝電(ドラエモン)はどこへ送ればいいのでしょうか?

サクラは咲いているし、木々の新芽が出始めて春を感じる今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか?冬物のスーツを脱ぎ捨てたとたんに、コートが欲しいような気候ですっかり調子が狂ってしまいます。

さて、今回ご紹介するのは94年の香港・中国合作「太陽の少年」です。「中国映画の全貌2000」シリーズで、会場は九条のシネ・ヌーヴォー。夜の9時からの上映だったので観客は9名と少し淋しい感じ。

舞台は「文革」の嵐が吹きすさぶ1970年頃の北京。シャオチュンという中学生(16才)の目を通して夏休みのほろ苦い思い出を語った青春映画。主人公の男の子がなかなか良くていい感じです(営業にいた平松にどこか感じが似てるんだなぁ)。女の子たちはあか抜けないコットンのワンピース姿で出て来るんだけど、これがなんか妙に新鮮です(今の日本でも北京でもこんな服着てる子はおれへんやろなぁ)。撮影(ロケ)は北京というよりももっと北の街で行われたような気がしますね。

日本でも中国でも中学生ぐらいの若い男の子の考えることは一緒なのね。シャオチュンや仲間の悪ガキどもは勉強そっちのけでケンカやガールハントに夢中。シャオチュンといえば合い鍵を作るのが特技で、昼日中に他人の家に上がり込んで、つまみ食いしたり昼寝をしたり...。
ある日、忍び込んだ部屋の壁に掛けられていた写真の美しい少女に一目惚れ。偶然街でその少女と出逢い、親しくなりことに成功はしたが...。

時代の背景には関係なく、明るくからっとした映画に仕上がっています。北朝鮮の合唱団によるコンサートがあったり、アフリカの某国の国賓を出迎える行事に動員されたり、ソ連映画の上映会があったりで懐かしい古い中国を随所で感じることができます。主人公達が、屋根に登ってギター(!)にあわせてロシア民謡を唄う箇所があるんですが、そこで何故かぐっと感じるものがありました。

先週の土曜日は、井上さん、堀内さん、そーさんと私で三田の大船山へ登ってきました。井上と堀内はハイキングに初挑戦でしたが、楽しい思い出になりましたでしょうか? もう少し装備を整えて、16日(日)に亀岡の半国山(720メートル)に挑戦です。この山、今話題の有珠山とほぼ同じ高さなんですねぇ。

「太陽の少年」のシネ・ヌーヴォーでの上映は終了しました。。次回は、16日にあのハン・ソッキュ主演の旧作「ドクター奉」を「韓国映画祭」(と言っても2本だけだけど)へ観に行く予定です。

おしまい。