「逢いたくてヴェニス」

ミュンヘンからヴェニスまで「珍道中・ロードムーヴィー」


  

大阪の街も底冷えのする、今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は1997年のドイツ映画「逢いたくてヴェニス」というお話。会場は九条の「シネ・ヌーヴォ」でレイトショーです。観客は15名と丁度いいくらいの入りでした。

あまり期待していなかっただけに素直に面白かった。
簡単に書くと物語は、6才と3才の子供のいるエヴァが、旦那の浮気旅行が発覚して、浮気相手の女性の旦那(ニック)を誘拐して子供とともにミュンヘンから浮気旅行の行き先であるヴェニスまでクルマで旅をして本当の愛を見つけるという「珍道中・ロードムーヴィー」なのね。しかし女って強いな。
前半は、ニックとエヴァのクルマの中でのやりとりが面白おかしくコメディタッチで描かれていて、後半はこの二人がいかにして本当の「愛」や「結婚」に目覚めるのかに焦点が当てられています。最後の最後に、ニックが「誰かが振り向いてくれるんじゃないか」という待ちの姿勢から、「待っていたらいつまでも幸せを手に入れることが出来ないんだ」と気が付いて船から海に飛び込む姿が印象的です。

「ラン・ローラ・ラン」「ノッキング・オン・ザ・ヘヴンズ・ドア」とこの作品と3本ドイツ映画を観ましたが、どれも良く出来た映画でした。ニックはブルース・ウィルスみたいなところがあってなかなか格好良かったです。しかし、ヨーロッパっていいなぁ、クルマで簡単にドイツからイタリアまで行けちゃうんだから!(名波を観にヴェネチアへ行きたくなりました)

この週末は山へも行かずゆっくり休みます。
次回はヴェトナムが舞台の「季節の中で」をガーデンシネマへ行く予定。

おしまい。